12.3〜9日記

12.3月
朝から普通に労働。おひるすぎ、あくせく働いていたらお世話になっている漫画家Mさんと作曲家M藤S児さんがいらっしゃる。本当は喫煙フロアにいたのに、わたしの顔見に禁煙フロアにあがってきてくれたそうな。うれしい。この仕事はこうやって会いたい人に唐突に会えたりするからやめられない。そのほかは特筆すべきことはなし。帰って、今週のIKAZUGOKEライブの台本をひっぱりだして復習して寝た。

12.4火
朝から普通に労働。しかし今日は突然あったかい、とゆうか暑いくらいの変な気候。そんなのに我が職場、現在従業員の7割ほどがおなじ風邪を引いており、みんなゲホゲホくしゅんくしゅんしていて、飲食店にあるまじきことなんだけど風邪ウィルスの溜まり場って感じで息吸うのも怖い。仕事中はマスクも出来ないから開き直って気合いで仕事するしかない。どうかうつりませんように。今週はライブ2本あるから絶対うつりたくない!しかしみんな風邪ひいても意地でも病院いかないの、あれなんでなんかね?風邪薬も、効くかわからん市販のやつが職場の薬箱に入ってて、それを飲んで凌いではるんやが、そんなんやから長引いてずっと咳してウィルス撒き散らしてて、まじでテロリストやとしか思えない。お願いだから風邪菌まかないでいただきたい。しかし風邪ひいてる人にそんなこといえず、隠れてうがいをしまくるくらいしか予防の術がない。アーメン。ああ風邪うってませんように。

12.5水
今日も今日とてあったかい。昼から飯田さんが我が家にやってきて、明日のIKAZUGOKEライブの練習。ネタの順番を決め、整理して、練習して、通し稽古もした。途中わたしのキーボードのアダプタが見つからず、電池を買いにいったのやが、その数分後に見つかるという情けない事態に。まあ、そんな日もある。練習は無事終わり、ちょっとおしゃべりして夜飯田さんが帰っていく。この辺からわたしの左腕に異変が。骨折の左腕はもうだいぶよくなってそんなに痛むこともなかったんだけど、急に手術痕がずきずきしだしてびびる。なんだろうこれ。怖い。とりあえず湿布をして寝る。

12.6木
寝起きから左腕激痛で、いつのまにかすごく腫れている。怖くなったので病院へ。1時間前から並んだのに、しかも雨なのにすでに行列。大人しく傘さして濡れそぼりながら並ぶ。結局診察の順番が来たのは10時半。先生に患部をみせると、これは手術痕からばい菌が入ったのでしょう、といわれる。ばい菌が金属の奥にまでまわっていると、また手術して金属ぬかないといけないといわれびびる。レントゲンと血液検査して、抗生剤を処方された。明日になっても痛かったらまた来てくれといわれる。困った、やっかいなことになってしまった。今日明日とわたしは連続でライブなのであーる。しかも今日は激重のキーボード、明日はトイピアノを背負っていかねばならず、しかし左腕は力入れると激痛。演奏もぎりぎりって感じでピーンチ。抗生剤効いてくれーっと祈りながら帰って、ライブの準備。なんとかキーボードを背負って、夕方駅で相方飯田さんと待ち合わせ。しかし今日は寒い。湿布してるから余計に寒い。駅で飯田さんと落ち合い、いざ浅草へ。はじめてつくばエクスプレスを使ったら浅草まで20分くらいで着いた。近い。会場銀幕ロックへ。はじめて伺ったのだけど、椅子が全部可愛くて、小さいステージもあってムーディな会場。キーボードを繋いだり、セットを組み立てたり準備してリハをしていたら、リリミホさんが到着。おふたりとも可愛くてかっこよくて早速惚れる。諸々確認が終わって、飯田さんはお化粧をしにドンキへ。この日飯田さんは化粧ポーチを忘れたのでドンキの試供品でばっちりメイクをして帰ってきた。すごい、試供品でこんな綺麗になるんや!バタバタと開場して開演。まずはリリミホさんのライブ。トークが多めで合間に歌って感じだったのだけど、おふたりは各々にしっかり筋が通った活動をしてらっしゃる上で、ふたりになるとトークはいい意味で力がぬけていてたのしい。いくらでもきいていられる。歌になると、せまいステージで小さく手足や上体を動かしておられ、その所作立ち振る舞いがさすが踊り子さんって感じでたいへん美しかった。リリミホさんたちのあと、後攻我らIKAZUGOKEのライブ。サザエさんコントからお互いのソロをやり、物販コント、ラップ、トーク、後家殺しと盛りだくさんでたのしく出来た。飯田さんのソロの新ネタ、ちんこまんこファイトがすさまじくて爆笑。あたたかいお客さんに見守られたのしくライブできました。物販も買っていただいた方ありがとうございました!この辺からわたし、腕が激痛になってきており焦る。バタバタと片付け清算をし、リリミホさんとお別れして帰路。足立区に帰還して、いつもの居酒屋で飯田さんと小さく打ち上がった。久しぶりに飯田さんと飲めて楽しかった。1時に閉店で追い出され、外に出て、ふたりでちょっとバカな告知動画を撮影。完全にただの足立区のバカふたり組って感じで、ひどい内容だけどたのしかった。キーボードを引きずって帰宅。

12.7金
左腕が痛くて眠れない。夜中アイスノンを出して布団にいれて冷やすもあまり意味なし。朝になって今日も病院へ並ぶ。30分くらいで呼ばれ、患部を見せると、これは大病院で見てもらわなきゃだといわれ、早速手続き。紹介状をもって都立駒込病院へ。すぐさま診察に通され、これはいますぐ緊急手術ですといわれる。がーん。入院グッズなにもないし。とゆうか今日はライブだし!急いで方々へ連絡しまくって謝りまくる。会場レテさんに連絡すると、こんなときになんてますがキャンセル料が発生しますのでと言われる。まあ、これが現実や。仕方がない。落ち込みながら検査を周り、入院手続きをして病棟へ。何も持ってないのでとりあえずローソンでスマホの充電器を購入。2600円の出費。痛い。他にも歯磨きや日常用品を買って手術を待つ。14時から点滴がはじまり15:45に看護婦さんに呼ばれ、ベッドに乗って手術室に運ばれる。手術室ですっぽんぽんになると、昨日のIKAZUGOKE コントで左腕にマジックで書いたフォーリンエンジェルのタトゥーが丸出しになり、しばし手術室で爆笑をかっさらう。そうこうしてるうちに麻酔がはじまり、じきに意識が飛んで、気づいたら19時。喉の激痛と腕の激痛(とはいえ前回の手術後よりは痛くない)に襲われる。左腕に変な血の管、右には点滴、胸は線がつながってて、尿道にはカテーテルが。全身管だらけで身動き取れず。この日はごはんはなし、水も飲んじゃダメで、もう寝るしかない。のだが、なんと今回の病室、向かいのベッドにすさまじい大音量でのいびきをかくババアがおり、この晩わたしは一睡も出来なかった。ほんとに女性でこんないびきでかい人おるの?まじで恐竜の雄叫びのようないびき。もうちょっとでわたし発狂して「ガースカガースカ寝腐りやがってこのクソババア!」と吠えるところだった。こういった病室トラブルってないんだろうか。

12.8土
ババアに殺意を覚えながら朝。6時に血圧&体温をはかり採血もし(なんと足首から採血とゆう初体験をした)、やっと水飲んで良しといわれ、ぐびぐびお茶を飲む。7時頃に朝食がくる。白米、青菜のおひたし、味噌汁、変ながんもの煮物。全く食欲の出ない献立やが、昨日丸一日何も食べてなかったのでさすがに空腹でおかずだけ食べた。ごはんのあと、尿道カテーテルを引っこ抜く儀式。前回もやったから慣れっこだけど、改めて変な儀式やな〜と実感する。カテーテル抜いたあとトイレにいくとパンツに血がついてたので、あな生理か?と焦り、看護婦さんに申し出るとオムツをつけさせられる羽目に。オムツして流しで汚したパンツを洗うのはなかなか精神的にきつかった。しかし血が出たのは1回だけでその後血は出なかったから生理ではなかった模様。尿道から血が出てたのかな?それはそれで怖い。冷蔵庫が全然冷えないので看護婦さんにきくと、テレビカードをいれないと電源入らないとのことで、仕方なくテレビカードを買う。1000円で23時間しか冷蔵庫は稼働しない。た、高い。しかし病室エアコン効きすぎで激アツなので冷たいものが飲みたい。そうこうしてるうちに昼ご飯。シャケのバター焼き、ブロッコリー、いも、スパゲティサラダ、見栄えはいいけど味がない。ごはんのあとまた点滴一本キメて、昼3時から外出届けを出して一旦荷物を取りに帰る。昨日緊急入院したので荷物が何もなかったのであーる。傷口からチューブを垂らしたままなのでちょっと怖い外出。とはいえ、閉塞的な病室にいると外の空気が気持ちよくありがたい。タクシーで帰ろうかと思ったけどお金がないので電車で帰る。帰ってトランクを開け、荷物をほりこんでいく。何日の入院になるか全く未知なので、とりあえずありったけのパンツを持っていく。パソコンや暇つぶし本などを詰めていたらあっとゆうまにトランクぱんぱんに。トランクをひきづって再び駅。駅前のパン屋でパンを買う。ごはんがまずいときようの食料。タクシー乗ろうか迷ったけど、元気はあったので電車とバス。病室に帰って荷物の整理をしていたらもう夕食が運ばれてくる。すき焼き、長芋の煮付け、酢の物、バナナ。すき焼きとは名ばかりのうす味の荷物であった。食べて荷物を片付けていたら、相方飯田さんがお見舞いにきてくれた。お願いしていた耳栓をもって。(いびきババアの対策用)あと暇つぶし読書用の本や漫画も。ありがたい。1時間ほど喋ってバイバイ。夜は耳栓をして早い目に寝た。

12.9日
6時に起こされ、血圧、体温、採血。朝食は拒否して、昨日買ったパンを食べる。病院食よりよっぽどうまい。しばらくして午前の点滴。をしながら、飯田さんが昨日もってきてくれた闇金うしじま君を読む。映画は飛行機の中の無料のやつでみたけど、何気に漫画で読むのははじめて。うしじま君を読み終わったらもう昼ご飯。なんか入院生活ってご飯食べて寝腐ってるだけやなーと思う。これは太る。メニューはチキンピラフとごぼうサラダ。チキンピラフってケチャップ味の赤いやつを連想するのに、出てきたのは白くて味が激うすでため息。まあ白米よりはまっし。ごはんのあとまた点滴をキメて、午後から看護婦さんに助けてもらってシャンプー。3日ぶりなので気持ちよかったけど、アイロンがないので髪の毛が盛大に膨らんでチン毛のようになってしまって泣ける。まあ病人だしやむなし。コントのセリフ覚えをやろうと奮起するも、ベッドの上でぼそぼそ声出すと、となりのベッドの独り言ババアと一緒になるので、デイルームに籠城する。ここ、人がいないときは穴場やな。しかし入院暮らしは暇。しかもいつ退院できるって目処がつかめないので、際限ない暇が押し寄せる、これは結構な恐怖である。円盤田口さんに、緊急入院した旨を連絡し、来週の月例ワンマン無理かもと伝えると、あなた病人の才能ありすぎ!と一蹴され爆笑。決してひ弱っ子自慢をするつもりはないし、そうゆうキャラ付は寧ろ嫌いなんだけど、ここまでくるともうわたしって病の天才かもしれない。なんの才能もないけど、病の才能だけは普通の健康な方よりは飛び抜けて秀でているであろう。てなんの自慢にもならんわ!夜ごはんは、海鮮チリソース。わたしはエビイカがだめなので一口も食べられず、飯田さんが昨日くれたチーズおかきを食べた。夜、どうにも寝付けず、手足がムズムズして深夜病棟を点滴がらがらしながら徘徊。誰にも会わなかったけど、もし他の患者さんに見られたら、妖怪を見たと思われたかも。窓から見た夜景が綺麗だった。