6.4〜6.10日記

6.4月
朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。

6.5火
朝から普通に労働。上がって夕方からK井さんと落ち会って、しょんべん横丁で飲む。『吸血姫』の感動をお伝えしたり、お芝居の話やたわいもない話まで。やっぱりK井さんと飲むのは楽しい。4時間ほど飲んで9時過ぎに店を出て帰路。新宿三丁目から地下鉄乗り、明治神宮前で千代田線に乗り換えようと思ったら、なんと湯島で線路に煙が出たとかで千代田線が止まっているとの表示が。とか言いながら電車が来たのでとりあえず乗る。のろのろ運転だけど動いていたのでよかったと思ったら、大手町で下ろされる。これ以上先には進みませんとのこと。がーん。大手町すごい人でホーム溢れかえってて、でも帰るには千代田線に乗るしかないので、小一時間ホームで待つ。鞄に本入ってたので助かった。しかし煙が出た原因が解明されず現場検証が終わらないとかずっと放送でゆってて、復旧のめどは立っておりません、とのことなので、ここで立ち往生してても帰れないか、と思い、反対向きの電車に乗って日比谷まで戻って、日比谷線で北千住まで出ることに。だけど普段千代田線で千葉方面に帰ってる人がみんなこの経路に流れて来てるっぽくって日比谷線も人多すぎでパンク状態。パンパンの日比谷線に30分揺られ北千住に出て、ここからの千代田線は動いてるって放送ではゆってたのに、来てみたら動いてへんやんけー。結局ここでも30分以上待ち、おしっこいきた過ぎて膀胱破裂寸前やったけど、いつ電車動き出すかわからんからトイレも行けず、結局帰宅したのは0時過ぎ。おまけに駅についたら雨まで降っていて踏んだり蹴ったりや。だけど今日はいいことがあったから全部許します。

6.6水
雨の一日。今日は家から出ないぞと決めて、自宅作業の一日。ホームページの北村直販のページが出来上がった!(といってもわたしが作ったわけではなくて、サカイさんが作ってくれました。感謝)貧しい北村さんを救うと思ってみなさん買ってくださいね。http://kitamurasakiko.net/order/ あとは明後日の円盤で配る新聞の原稿を書いたり、K蔵さん映画のエンディング曲を作ってデモ録音したり。それから別件で色々段取りがめちゃくちゃで先週から苛々していた案件が、更に混迷してきており、そろそろわたしも切れまっせ? だけど切れなかった、わたし偉い。もひとつおまけに、北村直販ページのことで某所から変な質問状が届く。こちらも切れずに応対したわたし、偉い。夜はピアノの練習した。

6.7木
朝から普通に労働。ひさしぶりに遅番のH田くんとタッグを組む。わたしとH田くんが揃うとだいたい下ネタで盛り上がってしまうのだけど、今日もまたしかり。H田くんに、中でイク感覚ってどんなんすか? と聞かれる。うん、わたし、中でイッたことないかも。H田くんがオイタをして変な病気をもらった話に爆笑、したりもしつつ、仕事はめっちゃ真面目にしてるんだぜ☆ H田くんはめっちゃ仕事が出来るからこそ、タッグを組むとめっちゃスムーズやからこうゆうアホな話も出来るのよ。仕事終わって、帰って、引き続きピアノの練習。

6.8金
新聞をコピーしにコンビニに行く途中、歩きながらけん玉の練習をしているおっさんに遭遇。足立区らしい、いい朝です。明日からまたずっと雨とのことなので、どばっと洗濯をして干して、曲順を決めて、通し練習。夕方から高円寺。駅で某人と待ち合わせ、とある作曲仕事のおギャラをいただく。これでなんとかしばらく生き延びれるわ、ほっ。とはいえ今年わたしまじでお金がない。まあちゃんと働いてないからですよね。自業自得ってゆうやつ。円盤に行ってリハ。店主田口さんは今日高知から帰ってきたばっかりだそう。可愛い謎の折り畳み鍋? 折り畳みフライパン? のようなものが売っていた。来る度新しい品が増えている、円盤はもう立派は商店である。20時から月例ワンマン。今回は、蚊との闘いであった。。。わたしがピアノの前に座った瞬間から、わたしの目の前をミンミン飛んでいた蚊さん。ライブはじまったら、途中で殺すとか出来ないので、殺るなら最初に殺るしかない。なのだけど見事に外し殺しそびれ、そのまま蚊を飛ばしたままでの1時間。途中、二匹がユニゾンで飛び出したりして、冷や冷やだったけど、奇跡的に刺されずに終えられた。偉いぞ蚊。まあ、わたしはものすごいお薬飲んでるからたぶん血めっちゃまずいから吸う気にならんかったんでしょう。しかしライブ終わって、おしゃべりタイムに蚊を3匹殺ったのだけど、3匹とも血が出なかったから、他のお客さんの誰の血も吸わなかったということ。ますます偉いぞ蚊。S井さんが金魚の可愛いお菓子をくれた。それから労働先の専務と課長が(!)見に来てくださり、お菓子をくださった。I田さんも見に来てくれており、店主田口さんに「I田さんと帰りたいからはやく精算してください」とかゆってたら、小学生か!といわれた。お菓子を抱えてI田さんと一緒に帰路。

6.9土
貴重な晴れ間を利用し布団を干す。何気にわたしまだ冬布団で寝ていたのであります。でもさすがにもう暑い。干してはたいて押し入れにしまい、タオルケットを出した。K蔵さん映画の曲の件で、ちょっと作業して、譜面も書いて送る。エンディングはサックスも入るのです。楽しみ。来週はレコーディング。昼から御徒町。今日は夜、御徒町で劇を見るのだけど、御徒町に行くんなら、純喫茶丘にいかないとね、てことでちょっと早くに家を出る。ひさしぶりの丘、土曜だから、すごく混んでいた! ひとりでナポリタンを食べながら、ミナミの帝王を読む。喫茶店に備え付けの漫画を読むの実は結構好き。夜はGallery&Spaceしあんで、コニエレニ×ビニヰルテアタアの劇『ふたつの小部屋』を観劇。元唐組の赤松由美さんと千絵ノムラさんが合体したこの企画。客演は東京乾電池の役者さんと豪華。一本目は赤松さんと乾電池西本竜樹さんの二人芝居『隣の部屋』。ポーランドの戯曲だそうなんだけど、翻訳劇にありがちな、言葉が上滑りして入ってこない感じは全然なくて、お二方ともさすがお芝居お上手だなあと思った。西村竜樹さんは、猫背具合とか飄々とした感じが中田カウスにそっくりだった。しかしあの狭い空間にどうやってベッド運び込んだりはけたりしていたのやろ? 二本目は千絵さんと乾電池吉橋航也さんの『鞄』。変になっちゃった妻とその夫の何気ない日常会話劇。最後の鞄が開くシーンの照明が綺麗だった。終わってI田さんと御徒町で飲んだ。一軒目に入ったたる松というお店で、入るなり「うちはごはんないよ」「はっ子ども?」とか嫌味を言われる。どうやらわたし完全に子どもと思われたらしくて、飲み屋だから子どもNGだったみたい。I田さんが「この子33歳です」といってくれたけど、終始冷たい扱いやった。怖いので一杯だけ飲んでするっと出て、龍馬という安中華屋に入る。こっちはてきぱきと仕事の出来る外人さんばっかりのお店でたいへん感じがよくいい店やった。11時半頃まで飲んで帰路。

6.10日
朝、お風呂で髪の毛を切る。そして、切りすぎる。今日は雨。そして急に涼しい。午後から花園神社。唐組『吸血姫』(4回目)の千秋楽を見に行く。チケットの整理番号を取って、いつものベローチェさんで開場まで時間をつぶす。相棒は早稲田文学女性号。

早稲田文学増刊 女性号 (単行本)

早稲田文学増刊 女性号 (単行本)

電話帳超えの大きさ&重さ。まだちょびちょびしか読んでないけど、津村記久子さんと、イ・ランさんの文章がよかった。18時すぎにベローチェを出ると大雨。折り畳み傘をさして花園神社へ。今日もすごい人人人。整列するもみんな傘さしてるのでいつも以上にカオス。大雨でズボンがどろどろになる。濡れて寒いし狭いしとかそうゆうのもいざお芝居がはじまると吹き飛ぶ。わたしは血を流して生きていない人は信じないのやけど、唐組のみなさんはものすごい血を流しながらそこに立っている。それは芝居かもしれないけど、いや確実に芝居なんだけれど、確実に血を流しながら雨に打たれながらそこに立ち、懸命に言葉を伝えようと雨にも負けず風にも負けず声を発しておられる。この美しさ、煌めきに胸を打たれない人がいるんやろうか。『吸血姫』は、青春、愛、挫折、希望のお話で、青春、愛、挫折、希望は臭い。臭くて美しい。唐組の春公演が終わって、臭く生きることを忘れかけていたわたしの33歳の春が終わった。