8.28月
朝から普通に労働。なんにもないかの顔をして接客労働しているけれど(大人なんだし当然ですが)先週から相変わらずどん底のメンタルで、夕暮れ時がいちばんきつい。帰り道、またヤケっぱちで飲めない缶チューハイなんか買って帰ってひとりで飲む。下戸なので今までお酒売り場なんてよく見たことなかったのやけど、色んなお酒があるものやな。安くなってたので氷結のモヒート味を買ってみる。ミントは好きなので味はおいしい。しかし、30分後にはすさまじい脳天直下型の強烈な頭痛に苛まれて、ベッドにぶっ倒れる。ずきんずきんが頭から首、心臓、腕まで降りてきて、普段大人しく引っ込んでるような腕の血管が全部もりもりに浮き上がってきて、そして元気にハイスピードで脈を打っている。ああ、すげーこんなんでも身体はめっちゃ生きております。悲しいかな身体は生きております。気づけば帰ってきて電気も付けずに酒飲んでベッドで倒れてたので、部屋は真っ暗。せめて寝酒にでもなれば、と思って飲んでいるのに、頭が痛すぎて眠れる気配はなし。結局お酒が抜けはじめてきた1時くらいに、今度は眠り薬を処方されてる規定量飲んで、しばらく本読んだりして、でもいまいち本にも集中できず、気づいたら寝ていた。けど目が覚めて、まだ3時。1時間は眠れたやろうか。あーわたしはなにをやってるのやろうか。32歳にもなってね。
8.29火
地獄のメンタルだけれど今日も朝から労働。でも労働があってよかった。これ、労働なかったらもっと自棄になって朝から飲めないお酒飲んだり、眠り薬とちゃんぽんしたりしてしまっているであろう。帰りに、紀伊國屋書店で欲しかった八木澤高明さんの『日本殺人巡礼』を購入。
- 作者: 八木澤高明
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2017/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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8.30水
今日は労働は休み。だけどこないだからわたしは渋谷区最古の合唱団の正式メンバーになったので、その練習に朝から恵比寿へ。渋谷区最古、というのは要するにおばあさまたちだらけなわけなんだけど、おばあさまたち(渋谷区在住の本当に80代とかの上品なおばあさまたち)は本当に元気で、毎度びっくりする。まず肺活量からしてすごい。わたしはすぐに酸欠になって、後半は手足が痺れて楽譜が捲れない有様でたいへんお恥ずかしいおはなし。まだ年齢的にはみなさんの半分以下なのに。今日は前からやっている、わたしもお気に入りの湯山昭先生の『手毬歌』のおさらいと、新曲で『若者の声』という歌をやった。これがまた、転調もしまくるしテンポも変わりまくる難易度の高い歌で、おまけにソプラノは超高くてむずい。しかし歌詞が暗くていい。「あなたはどんな約束を果たす命の中にいて 空と大地を捨てるのか」「いやす術ない失意の水辺 深い決意の近く」「憤怒のようにも生きたわけ 残す命を怖れるように なぜ抱いたのか 孵らぬ卵 なぜ」と、今のわたしにはたいへん胸に来る歌で、酸欠で手足痺れながらも、いい歌だな〜と思っていた。12時でお稽古は終わり、今日はC子せんせいもおやすみで、花代さんも先生とお話があったみたいだったので、わたしはそのままハチ公バスに乗って渋谷に出る。アツコバルーでやっている「死刑囚絵画展」を見に行くために! しかし死刑囚絵画展、行ってもまだ開いてなくって、よく見ると平日は14時からだった。なので人間関係でコーヒー飲んで読書して時間つぶす。そしたらアツコバルーの地下のサラヴァ東京の人でもあるGクミさんが、ちょうど上の事務所で仕事してるから一緒に行こうと連絡がきて、ご一緒にアツコバルーへ。「死刑囚絵画展」は何気にたぶんここ数年毎年わたし行ってて、でも前は渋谷区の施設内での展示とかで確か無料で、展示量も端から端までぎっしりあった記憶やのやけど、場所が変わったからか展示されてる絵がすごい減っていた。林真須美コーナーは広くなってたけど、その他の人は全体的に縮小されてて、この秋小林勇貴監督によって映画化される、もともとは鈴木智彦さん著の「我が一家全員死刑」の北村家(名前がおなじなのでわたしは関係ないけど気になる事件ではあったのでもちろん本も読んでいる)の北村家の人々の絵も前まではもっとたくさんあった記憶やったのやが、今回はおかんの真美ちゃんと長男の絵だけしかなかった。だけどおかんの真美ちゃんの絵がだいぶぶっとんだファンシーな絵でよかった。展示をじっくり見て、外に出ると雲行きが怪しくなっており、雨もぽつぽつきてたので慌てて帰路。そしたらまたしても夕暮れ時の魔の時間に帰宅することになり、飲めないお酒を買って帰宅。あかんよな〜これ完全にあかんループに嵌ってる。とは思いつつ、正気のままでいるとつらいことばっかり考えてしまってあかん。繰り返しますが、わたしは決してお酒に溺れたいのではなくて、死にたいわけでもなくて、かまって欲しいわけでもなくて、ただ眠りたいだけなんです。
我が一家全員死刑 福岡県大牟田市4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 (コア新書)
- 作者: 鈴木智彦
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8.31木
今日は飯田さんと、わかみほさんこと若林美保さんのストリップを見に行こうと計画していて、はるばる横浜ロック座(浜劇)まで旅気分で行くことに。これは連載させていただいている特選小説の取材も兼ねてなのだけど、だいぶ前の回にもストリップを見に行くの巻をやったのが、たまたま池袋のミカドというところで行われていた、しかもSMウィークとかいってすごく変わった催しばかりの日で、わたしは一度正統派のストリップをちゃんと見た方がいいと飯田さんに言われていたのもあり、純粋にわたしはわかみほさんのファンだけどわかみほさんのストリップは見たことがなかったので、今回は間違いないでしょうということで、行ってきた。そしたらほんとに想像以上で、ものすごく感銘を受けた!! 詳細は特選小説のエッセイにするのでここでは書きません、が、やっぱり身体と芸で稼いでいらっしゃる本物の肉体は眩暈がするくらい美しく、それでいて、わかみほさんはゆっくりと動く所作もすべてが本当にため息が出るくらい美しくって、もちろん見せ場の自吊りも素晴らしかったのだけど、衣装や構成も含めてものすごくレベルの高い本物のパホーマンスをしていらっしゃって、そしてその為の身体づくりをきっと努めていらっしゃるんだろうなあって思うと、きっとものすごくストイックな方なんだろうって思って、なのに一回対バンしただけのわたしなんかを覚えてくださってて、そういう人間性も全部がパホーマンスに昇華されている感じがして、最後のポーズ(全裸)なんて、ほんとに彫刻のような美しさで見惚れてしまって、しばらく声が出なかった。あと矢沢ようこさんというストリッパーの方も素敵だった。この方もやはりゆっくり動く所作の一個一個が美しく、これはわかみほさんもそうなんだけど、首のラインが本当に美しい! そして矢沢ようこさんはものすごく華奢で、悪い言い方をすればガリガリでらっしゃるのだけど、だからおっぱいも当然、貧乳なのだけど、それでもものすごく色気があって、必ずしもふくよかなおっぱいがないと色気にならない、というのは間違いなんや! と知った。なんやかんやで結構書いてしまったけれど、もっと詳しいルポは特選小説の連載エッセイで書きますのでこの辺にしとこ。いや〜これで入場料女子は3000円って超安いし、踊り子さんたちすごい身体はってらっしゃるし、わたしたちもお金をいただいて人前でパホーマンスをする身なのやから、本当に頑張らないと! と反省した。飯田さんと日ノ出町の適当な安い中華屋でちょっと飲んで、その後、IKAZUGOKEの今後の進行やPVについてのネタだしミーチングを関内のドトールでみっちり話し合った。ら、気づいたら閉店時間で追い出される形に。帰りの電車も京浜東北線の鈍行でゆっくり1時間以上かけて帰った。旅気分も味わえたし、ものすごくいいものを見れたし、大満足の一日で、帰っても今日はお酒は飲まず、ベッドの上で踊り子さんのポージングを真似っ子してひとりで遊んだ。昔から無駄に身体は柔らかいから、一応ポーズは出来るのだけど、筋肉ゼロなのでそのまま静止が出来ないしすぐ足や腰がつる始末。踊り子さんはものすごい鍛え抜かれた肉体の持ち主でらっしゃる、素人が簡単に真似っ子はおこがましい! と反省したけど、楽しかった。わたしが歌をうたったりしていなくて、まだ20代とかで、もうちょっと色気があったら、ストリッパーになりたくなっていたかもしれない。誰かこのベッドを盆のようにくるくる回しておくれ〜とひとしきりひとりで踊って遊んで疲れて、今日は眠り薬だけで寝た。
9.1金
色んな人がわたしの先週の日記を見て心配してくれていて、元同僚で本職はカメラマンのAちゃんまでが心配して会おうといってくれて、前から行きたかった柴又の喫茶セピアへ。柴又、足立区からそう遠くはないけどはじめて行った。のだけどこれがすごくいいところやった! 喫茶セピアは、本当にかわいいものがぎっしり詰まった夢のような喫茶店で、こんな場所が存在していたのか! と衝撃。飾ってあるものも、売ってる食器や雑貨も、全部センス抜群のかわいいものだらけで、そしてメニューもまさに! わたしが求めるものがすべて詰まっている感じ! ナポリタンとクリームソーダのセットを頼んだのだけど、クリームソーダは七色から選べて、Aちゃんはピンク、わたしは水色をチョイス。まず絵的に100点! そしてナポリタンもタコさんウインナーに顔までついてて、芸が細かい上に味もしっかりケチャップの味でおいしい。わたし、いわゆるナポリソースだけで作られてるナポリタンは好きじゃなくって、でもここは恐らく、ケチャップオンリーではないかな?というわたし好みのナポリタンやった。店内、かわいいレトロ食器や気が狂ってる量のチャーミーちゃん(人形)が売ってて、あとシールとか雑貨もたくさんで、なんやかんやで散財。ちょうど枕元の積読置きの机が壊れてて(夢遊病のときに机の上に立ちあがって全体重をかけてしまって元々もろい小さい机やったので脚が完全に一本折れていた)その後釜にペコちゃんの可愛い小さい机と、ガラスコップと、おたまを買った。ガラスコップもどこにでもはないかわいい柄で値段もお手頃で満足。Aちゃんはカメラマンなので、糞かわいい店内でわたしを撮りまくってくれて(ママさんも協力的に、わざわざ可愛いものを出してきたりしてくれた)結構長居してしまった。店を出ると雨がぱらついており、走って途中の駄菓子屋さんへ寄って、ここでも散財、とはいえ駄菓子なのでどれもだいたい2桁なので安い。そうこうしてたらこちらも閉店のお時間で追い出され、でもかわいいもんたくさん買えたので大満足。「かわいいものってシャブみたい〜」というのはミュージカル『二十四の瞳ちゃん』をやったときのセリフやったのやけど、ほんまに脳みそからアドレナリンが出まくっている感じやった。京成で金町に出て、雨だけどちょっと喫茶店でも行こうとなり、そしたら目の前に喫茶田園というナイスな風合いの喫茶店を発見して入店。店内誰もおらず、気だるい感じのパパさんとちょっと怖い感じのママさんが並んでテレビを見ていらっしゃった。アイスコーヒーを飲んでしばしおしゃべり。Aちゃんはとても大人でものすごく人間の出来た信頼できるお姉さんなので、今の現状のわたしのこのダメっぷりやそうなった経緯を聴いてもらって、アドバイスをいただく。これが他の女性の先輩の意見とはこれまた違って、ちょっと目から鱗やった。まあ、今後どんな風に身を振るのかは結局はわたし自身が決める問題やけど、ありがたい意見やった。この店も閉店が早く(閉店20時って書いてたのに19時15分に追い出された)追い出されて、まだ話したりないくらいの気持ちやったけど、また近々遊ぼうと約束して帰路。今日はシャブのようにかわいいものに囲まれてるので、飲酒はせずに健全に夜を過ごせた。まあ眠れてはいませんがー。
9.2土
落ち込んでる真っ只中ではあるけれど、やらねばならない仕事はやらねばならない。しかも労働のようにただ能面で肉体を動かしていたらいいだけの仕事ではなく、IKAZUGOKEのお仕事はお金は発生しないけど(まかり間違ってバカ売れしたらお金は入る、いや、まかり間違わずともバカ売れしてほしい)脳みそ使ったり地道にプロモーションの策を練ったりしなくちゃなので、正直落ち込んで飲酒してひっくり返ってる場合でもない。大事な時期やし。でもそんな落ち込んでるところへ、お願いしていたコメントが続々届く。これは純粋にとてもうれしい。励みになるお言葉を、すんごい方々からいただけて、本当に感謝感激の気持ち。ちょっと大人の問題で緊急に飯田さんと話し合わないといけないことが浮上したので、自転車飛ばして飯田家へ。こういうとき家が近いとたいへん便利。ふたりで悩みに悩んで作戦を考えて、一応決まった。作戦は決まったのでさっさと帰るべきなんだが、わたしはこの夕暮れ時の魔の時間がいちばんきついことをわかってくれている飯田さんは夜まで一緒にいてくれた、わたしは飲まないでいいよう、飯田さんが目の前で楽し気に飲んでくれているとそれだけで気持ちがちょっと晴れる。とはいえ帰ってひと仕事しなきゃだったので今日は長居はせずに8時半頃におうちを出て帰宅。
9.3日
急になんだかものすごく寒い。今までタオルケットだけで寝てたけど、押し入れから毛布を出してきて被った。朝から昨日飯田さんに教わった編集ソフトをダウンロードして、コメントまとめの作業をしようとがんばるも、何回やってもどの方法でもダウンロードはしてるのにログインが出来ずで時間だけが過ぎていく。そうこうしてたら、今日は昼から演劇のお稽古で渋谷に出ないといけない時間に。慌ててシャワー浴びて髪乾かして準備して家を出る。今日は電車では眠らず、なので寝過ごさず無事に遅刻せずに渋谷の稽古場に到着。来月北軽井沢に合宿に行き、その帰りに甲府である花代さんの展示のクロージングパーティでワークインプログレス(?)というのをやることになったので、そのスケジュールなどをミーチングし、その後またエチュードをたくさんやった。たくさんやってちょっとわかってきたような気もするけれど、わたしはやっぱり不安要素が大きく、何をどうしたらいいのか迷い迷い動いていて、だけど花代さんは堂々と思いついてそれを時差なく繰り出せる方なので、すごーっと思った。わたしはどうしても演劇=言葉ありきと思ってしまうから、今回のエチュードはセリフとかなしで動きと所作のみで表現しなくちゃで、わたしにはそれがなかなかむつかしい。そもそもこう見えて引っ込み思案さんなので、自信もって動けない、という根本的なことが問題な気もする。お稽古前に花代さんが持ってきてくれた抹茶プリン手作りセットを仕込んで冷やしていたので、稽古の休憩でたべた。おいしかった。その後、花代さんがおせんべいたべたいと申されるので近所のローソンへ買いに行って、気づけばみんなで何種類も買ってせんべいパーティになった。C子せんせいに飴屋法水さんの『キミは珍獣と暮らせるか?』というご本お借りたら、文章が超おもしろくって帰りしな電車で噴出しながら読んだ。
- 作者: 飴屋法水
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10
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