7.17〜23日記

7.17月
世間は今日は祝日らしい。朝から恵比寿へ。行きしな日比谷線の中で、金魚すくいですくった金魚袋をふたつぶら下げているおっさんを目撃して和む。今日からわたしは渋谷区最古の合唱団に正式加入することになって、それの練習日。昨日は取材というテイでダンスホールで元気なじいさまと腰をあわせて社交ダンスをしたけれど、今日はばあさまたちと朝から合唱。この合唱団は花代さんにスカウトされてわたしとC子せんせいでこの度加入することになったのだけど、それまではたぶん花代さんが最年少やったのやけど、この度わたしが最年少となった模様。というか、花代さんスカウト組以外は、普通に渋谷区近郊にお住いのおばあさまたちばかり。80代もふたりほどおられて、「わたくしも、若い頃は上のツェーの音まで出たんだけれど、もう歳とともにだいぶ出にくくなりましたわ、オホホ」みたいな感じの、上品なおばあさまばかり。しかし80代を侮るなかれ、そうは謙遜なさいますが、みなさん朝からすごい声量ですがな。逆に朝はお喉のコンディションがよくないのは32歳のわたしの方で、普段はもっと気持ちよく高い声出るのに今日はあんまりでない。だってまだ朝の10時。最初に軽く体操や発声をやって(←わたしは歌をうたってお金をいただいたりしてるけど、ちゃんと発声練習とかしたことがない)それから曲へ。一応、ソプラノへ配属される。(というかソプラノのばあさまが最近鬼籍に入られてソプラノ不足に陥っておられた様子)2曲みんなで歌ったけれど、わたしは初見で楽譜みてすぐ歌うとかも出来ない音楽的素養が著しく無い人間なので、なんとなくついていくのが精一杯やった。とはいえ、楽しかった。「手毬唄」と「伶人草」という歌をやった。手毬唄は、湯山昭先生(湯山玲子の父)という人作曲のなかなかアバンギャルドな歌で、歌詞もメロディもピアノ伴奏もかなりぶっとんでいる上に、歌ってるのはほぼおばあさんという、このおかしみ。ふと我に返ると、なんだろうかこの状況、かなりおもしろい! と密やかに興奮。しかし昨日も思ったけど、日本のじいさまもばあさまも本当に元気。寧ろ元気がないのはわたしの方で、もう夏場は特にダメで息をするだけで疲れている。いかん。12時合唱のお稽古は終了して、おばあさまはみんなで仲良く日傘をさしてごきげんようと去っていかれ、今日は花代さんとC子先生ともう一人だけ唯一のチーム若手の女性と、この合唱団の先生(30代後半でばあさまたちから息子のように可愛がられている)とで恵比寿のシャレオツなカフェでおランチを食べることに。先生はもともと作曲志望だったそうやけど何故かオペラの方に転身してヨーロッパに留学中はテノール歌手かなんかをしていらっしゃり、今は学校の音楽の先生をしたり、こうやってばあさまたちの先生をしたりしておられるらしい。音楽界も広しといえど、こういうクラシック畑の方と接触することは皆無なのでおもしろいなあ、しかし花代さんこそ色んな世代の色んな業界の人と色んな国で色んなことをしていらして、かっこいい。わたしはそもそも日本を出たことがないし、歌以外のこと、劇に出たり文章を書いたりしだしたのもここ1、2年のこと。ほんで最初に劇の世界へ誘ってくれたのはC子せんせい。わたしは出会う人出会う人に引っ張ってもらって、本当に恵まれているなあとしみじみ思いながら、足立区へ帰った。

7.18火
朝から個人的に血の気が引く一報が届く。とりあえずコーヒー飲んで冷静になって、締め切りが近づいてた特選小説の原稿を書き上げて編集さんに送信。昼から病院。朝は晴れてたのに急にすごい雷雨が来て、ちょうど駅から歩いていく最中やって見事に濡れる。でもおかげで病院はすいていた。血液検査&尿検査&高級お注射&診察を2本。また眠り薬が増えたけど、結局なにをどんなけ飲んでもわたしにはもうぐっすりと気持ちの良い安眠というのはもう来ない気がしている。というか実は今日は朝から顔面蒼白になるようなプライベーツで困った事件が起きていて、いや、自分が招いたことやから身から出た錆なのやけど、結構それにぐったりしてて、お相手にも色んな堆積はあったのだろうけれど、直接的な原因は先週のわたしのこの日記に他ならなくて、自業自得。元来わたしは文面になるとソリッドになってしまいがちなので、それもこの糞みそ長い誰が読むねんてゆうよな日記を何年も書いてて学んだのだけど、だから先週の日記も、これでもオブラートにぐるぐる包んだつもりやった。けれど、思ってもみないところで、わたしの言葉によって傷ついたりしらけたりしてしまってる人がいるんや、と改めて知って、大事にしたい人やっただけに、自業自得とはいえ落ち込んで色々考えだしたらモヤモヤが膨らんで、ああああーと叫びたい感じ。夕方一旦帰って、ちょっと昼寝してこまそうと思ったけど案の定モヤモヤが晴れないから眠れるわけもなく。23時頃に家を出て、こんな時間から新宿へ。今日は労働先で仲良しだったAちゃんの送別会が深夜行われるのであーる。こういう付き合い的な飲み会はなるべく避けてきたので、色々衝撃的やった。いまや遅番のボス的存在の怖いおねえさんが、ものすごく楽しそうに幹事役をやってて、手作りビンゴまで作って、こんなキャラでしたっけ!? てなったり、糞な同僚はお酒が入ったら糞っぷりを更に極めておられて、うーわって思ったり、カップル同士は公然と堂々とイチャコラしてたり、なかなかカオスやったけど、朝までそれなりに楽しかった。染谷くんに似ているまだ22歳の青年がカラオケで糞長い軍歌を歌い上げだして笑ったり、声優の卵組がアニソンを高らかに歌い出すと盛り上げ役のH田くんはそれをぶっつぶすようにマイク無しで地声でサビを乗っ取ったり、終始若者のから騒ぎ感がすごかったけど。朝5時すぎに店を追い出されて外に出ると、白む朝に歌舞伎町のゴミ溜め感が合わさって、そして久しぶりにこんな朝帰りをする背徳感も相まって、帰りの電車、昨日の悩みがまた戻ってきてモヤモヤして、心身ともに色々ありすぎた、疲れた長い一日やった。

7.19水
朝まで若者とから騒ぎしてて身体は疲れ果ててるし、今頃じいさまと踊った日曜の社交ダンスの筋肉痛もきてて、朝帰りしてぐったり。もう寝よ。てゆうか寝とかないと今夜は月例の円盤ライブなので、それに差し支えるからお薬多めに飲んで寝ようとしたけど全然眠気が来ない。目をつぶったらどうしてもモヤモヤが膨らんでいって寝かしてくれない。諦めてピアノ練習したり、早樹子のてきとう新聞をコピーしにいったりしてライブの準備。合間に昼寝を30分×3本くらいは挟んだから一応寝てないわけじゃないけど、明らかに元気はない。心身はつながっているから仕方がない。夕方家を出て高円寺円盤へ。ついて、まずは今月の円盤ランキングをチェック。なんと、我らの「裸の村」は10位に大暴落していた。がっちょーん。まあでも3月に出したやつで、この3か月で新しい円盤リクロ舎出版物がどんどん出てるし仕方がないね。そして今月もわたしもまた買い物。前からT口さんに聞いてはいたけど、古本屋の棚で見つけた、どこのだれかわからん個人の日記帳がおもしろかったから勝手に出版したという日記本。わたしはこんな誰が読むねんて日記を毎日勝手に書いてるくらいなので、日記は読むのももちろん好きで、でもいわゆるブログブログしてる感じの、可愛い自撮りとおいしそうなスイーツに改行しまくりのポエムみたいな文がちょこっと載ってるようなのは全く読む気がしなので、ネットでブログはあんまり読まない。もっとこう迸ってる本人の葛藤や、私生活がすけすけなやつが好きで、このどこのだれが書いたかわからん日記はまさにそれで即購入。ちょっと読んだところ、筆者はものすごい読書家だけどいい歳こいて実家に居座って、仕事もすぐ辞めるし、親にお金借りてパチンコばかり行って今日は何円負けたとか、たばこ何個に変わったとか、そんなんばっかり書いてる、でも時たまほろっとくることを書いてくる、なんとも言えないけどこれぞ誰に読ますでもなく自分のために書いてる個人の日記って感じですごく好みな感触。いい買い物をした。わたしのライブは、心身ともに結構ぼろぼろな感じだったので、それをやんわりとT口さんに指摘され、やはし、T口さんの前では取り繕えないものや、とぶるるっとした。N釜さんが見に来てくれてうれしかった。いつもの常連さん以外にも、静岡からわざわざいらしてくれた人もいたりして、うれしかったけど、相対的に見てお客さんは減る一方です。でも、また新たに新曲もやったし、この月例ワンマン会は自分が初心に返るためにも続けていきたい会なので、続けていけるようお客様、どうぞよろしくお願いします。ちなみに次回は8月16日です。

7.20木
朝からバイト。上がって夕方からポレポレ東中野堀禎一監督の映画を見に行く。そう、先週トークショーさせていただいた新作『夏の娘たち〜ひめごと〜』がヒット中の堀監督ですが、ついに公式発表されましたが、実はわたしがトークでお邪魔する2時間ほど前にポレポレで上映前挨拶するために階段を下りてて突然倒れられ、くも膜下だったようで18日にお亡くなりになられたそうです。わたしはトーク登壇させていただく日に監督にはじめてお会いできることになっていたので、結局会えず仕舞いで亡くなられてしまい、まだ47歳だったそうで、とても残念やった。昨日円盤に見に来てくれたN釜さんは堀監督の映画を何本も音楽監督されていて、突然こんなことになってしまって、だけどしんみりな顔はみせず、ぱんぱんのお客様や関係者さんの前で気丈に振舞っておられて、あのN釜さんが!(去年までわたしはN釜さんはいい意味で天才的なキチガイ枠の方だと思っていた)いや、本性はきっとその認識で間違いない方なんだけど、映画音楽への向き合い方もものすごくストイックで真摯で、今日見た『憐』という過去作についても、自分の音楽が全部ダメだったとかおっしゃってて、でも全然そんなことないのに、ほんとはすごくご自分に厳しい方なんやなあと尊敬の念すら覚えた。終わったあと、夏の娘たち女優陣や堀組の方々と交じって何故かわたしも献杯させていただくことに。それも、ファミマで買ったお酒や漬物で、ポレポレの前の道(閉店後のカフェの前)に座り込んで、みんなで思い出話を語る会にお邪魔させていただいた。映画監督と音楽担当って、ほんとにそれぞれの距離感で作られるのやな〜と感じた。堀監督とN釜さんはほんとにふたりで一緒に音楽を作っていたのやなあという、職業上の一線を越えたやりとりをたくさんして一緒に作ってらしたんやな〜とおはなしから随所に感じられて、余計に切なくなった。わたしは部外者だけど。最後の方にN釜さんとN山さんが話しておられた、非俳優がする芝居と、俳優がする芝居、非音楽家が作る音楽と、音楽家がつくる音楽、みたいな話題が気になった。わたしは完全に非俳優だけどときどきお芝居さしてもらう側にもいるし、非音楽家なのか音楽家なのかというと、これは定義によって変わってくるからむつかしいけど、自分はなんの人なんやろうって、最近しみじみ思うことなだけに気になった。

7.21金
朝からバイト。後、突然だけどI田さんと飲もうとなって、足立区に帰って飲んだ。こたには並んでたから養老の瀧さんで閉店までだらだら飲んだ。というのも、今週頭に起きた事件を誰かに聞いてもらいたくて、でも誰にも話せてなくて結構きつかったのでI田さんに話せてちょっと楽になった。I田さんもI田さんで、もしかしたらかなりホラーな事件に発展しかねない局面に立たされておられて、まじでそっちは怖い話やから気を付けて!とさんざん言ったけど、大丈夫かなあ。わたしたちが今悩んでいることは、ざっくり大きくいうと、好意とお金と仕事、という話で、これはわたしの事件と飯田さんの事件は別物だけど、でも大きく言うとやはしこの3点になる。人と何か創作的なことを協力し合ってやるには、実は友情とか愛情とか好意とかが大事なんじゃなくて、お金を介在させるかどうかということなんやろう。そらこっちもお金持ちなら惜しみなく払いたいけれど、まじで生活が立ち行かなくなる覚悟で毎日生きているレベルの経済状況やから、なかなかむずい。そして好意や友情からはじまった仕事は言い値ではじまってしまうので、あんまりそこ、ちゃんと取り決めずにすすめるから揉めるんやな。目に見えないものは、想像以上に相手には伝わっていないものだから、お金をかますことは実はすごく大事だなあとしみじみ感じている。そして失ってしまった今はもう、どうしたらいいかわからないね。

7.22土
午前中から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、川崎の方に住んでいるAちゃんちへ遊びに行った。Aちゃんとはこないだ労働先をやめてしまった、唯一プライベートなことまで話が通じる仲良しやって、送別会の日はどんちゃん騒ぎで全然しゃべれなかったから、おうちへ遊びに行かせてもらうことに。といっても実はAちゃんちくるのは二回目。12時駅について、駅前の、夜は居酒屋になって昼は定食屋さんになってるお店で、AちゃんとAちゃんの旦那さんと3人でごはん。金目鯛の煮つけに野菜フライがついてて、目玉焼きと小鉢とみそ汁と漬物とごはんで850円。久しぶりに身体にいいものをしっかり食べて満腹。Aちゃんの旦那さんはテレビディレクターで、今日もこれから仕事なのにひとりで昼間から瓶ビールを飲んでいた。土曜日やからねって言っていた。しかしテレビマンはものっそい忙しいらしく、帰って来れない日もしばしばらしい。みんな働いててすごい。旦那さんをいってらっしゃいして、AちゃんとわたしはAちゃんのおうちへ。ここは猫ちゃんが3匹もいる家で、白猫ハルオ、黒猫のんき、茶トラのチーチ。わたしは実はあんまり猫が得意ってわけではなく、中でもメス猫にはいい思い出がなく、いつも牙を剥かれたり噛まれたりするのやけど、この3匹ともオス猫でわりと温厚な子たちだので助かった。チーチは片足が不自由なんだけど、一番懐いてくれて可愛い。Aちゃんと、猫を撫でながら、最近のAちゃんの自由研究の資料を見してもらって興奮。Aちゃんとわたしは共通の趣味があり、Aちゃんもわたしも所謂中上健次でいう路地文化にたいへん関心があって、Aちゃんは積極的にそういう地域をまわっては、資料館とかにいって資料を集めたりしている。それを出してきてもらって、ふたりで眺めて興奮。こういうのを分かち合える貴重な存在がいたので労働も楽しかったのやけど、わたしもAちゃんも長いベテラン枠に入ってしまうとなかなかシフトも一緒にいれてもらえなくて、ついにAちゃんは辞めてしまって残念だけど、またこうして遊べばいいやって思った。Aちゃんは本業はカメラマンなので、途中から撮影会がはじまって、Aちゃんの可愛いものがたくさんのおうちでいっぱい写真を撮ってもらった。やはしプロ! ひかりの加減とかちょっとの立ち位置とか髪の毛の動きとかも気にしてくれて、こういうプロの仕事をしてるところを見ると、かっこいいーと思うね。途中から旦那さんが作った番組、超特急ってアイドルが台北を旅する番組を見せてもらってたら、明らかに映像からではない和のリズムがずんずん聞こえてきて、Aちゃん、この音何? てなって、窓をあけたら、すぐ近所で盆踊り大会が催されている様子。ちょっと行ってみようって、行くと、ほんとにちいさい公園と道端に露天が出てて櫓が組んであってそこでじいさまが太鼓を叩き、子どもたちがハッピ着て踊っていた。ヨーヨーすくいがあったのでやりたくなって、子どもたちに交じってやった。すぐちぎれたけど、全員ヨーヨー一個はくれるシステムで無事赤いやつをゲッツ。しばらくヨーヨーをバチバチしばきながら見物してたら「これよりお待ちかねのアイスキャンデーの配布を行いまーす」と聞こえてきたので、張り切って並びに行こうとしたけど「ただし、中学生までのお友達のみでーす」といわれ、あえなく玉砕。ヨーヨーだけぶら下げてAちゃんちに帰る。わたしは周囲のおシャレさんたちが何故かみんなお洋服を恵んでくれるという現象があるのやけど、Aちゃんも袋いっぱいにワンピースとかスカートとか長靴とかくれた。ありがたい。8時すぎにそろそろ帰るわ〜って家を出て一緒に駅まで歩く途中、どこかで花火も上がっていた。そうか、夏祭りシーズンや。帰りの電車、ヨーヨーかばんからはみ出ててはずいかな〜とか思ってたけど、北千住から大量の浴衣ギャルが乗ってきて、そうか、荒川の花火大会も今日やったの? しらんけど、最寄り駅にも大量の下品な浴衣ボーイズ&ガールズが湧いてて、一気にファッキンな気持ちになってしまった。川崎では知らない町の祭りだったから楽しめたけど、基本的にわたしは祭りが嫌いやったのやった。くさくさしながら帰ったら、ポストに「怪奇秘宝」第三弾が入ってて一気に機嫌直った。

7.23日

ひさしぶりにどこへも行かない日。洗濯しようとおもったけど、雨ぱらってるみたいなので断念。「怪奇秘宝」を読む。今回もスーサイドララバイ活動は「一家全員消滅屋敷」に潜入するという本来すごい怖いことをやってるのに、ギンティさんの文面がおもしろすぎてあんまり怖そうに伝わらない。半笑いで読んでしまう。日本刀の下りとかギャグでしょ?て思っちゃう。あと山形のイタコ的存在、盲目の口寄せ巫女オナカマの記事がおもしろかった。わたしは基本的にこういうイタコさんの存在とかは、面白いとは思うけど、信用はしていないのやけど、もしそういう機会があったら、父方の祖父を降ろしてもらって、聞きたいことが山ほどあるけれど、わからん、イタコさんの見た目とかしゃべり方とかにも寄るとおもうけど、全部がイメージ通りの定型のイタコさんが現れたそれはそれでコントかなんかですかって思って笑っちゃいそうやし、そんな穿った客の元には祖父も降りてきてくれへん気もするね。ベッドで寝たり起きたりして文章を書きかけてやめたりして、一日そんな感じで過ごしたら、夜、ピンポンが鳴って(ピンポンうち壊れてたはずやのにいつの間に治ったんやろう…電池変えるにしても家の内側からしか変えられへんし、わたし自身が変えてないのに一体だれが変えたんや、、、ちょっとしたホラー)佐川さんが来た。そこになかなか怖い紙切れと請求書が入ってて(心霊とかではなくて現実的に怖いやつ)これは本当に絶縁状と捉えるしかない決定的な紙切れで、こちらからの質問や相談は一切受け付けない、口座だけで判断します、もうこの件は話たくもないと書かれてあり戦慄。そうか、友情が消えた瞬間に、これまでの好意をすべてお金という形で返さないといけないというわけ。そらそうか、と頭ではわかるけど、請求書が数枚、最後は平成30年3月末までのものが入っていて、要するにこれは借金ということになるわけか。怖い。わたしは今まで貯金もないけど借金もない状態でぎりぎり生きてきたつもりやったけど、まさかこんな形で負債を背負う羽目になるとは。でもまあ、お金で解決できるんなら、良い方なのかもしれないね。だけどそもそもがわたしは友人の好意に甘えてたんやなあ、と冷静になって思った。その好意がなくなった瞬間に、解決策はお金、となるのか。世知辛き、そして淋しい浮世であります。