4.3〜10日記

4.3月
朝から普通に労働。後、夕方お世話になっているSさんとおち合って、そのまま労働先で2時間ほどお茶べりした。というのも、Sさんに小説を送り付けたら、どうしても代金払う!といって、わざわざお忙しい中代金を渡しにきてくださったのである。なんと誠実なお方なのでありましょうか。正直、Sさんにはお金に換算するとなんぼになるかわからんぐらいお世話になっているのに。まだまだ借りは返させてくださりそうにありません。そんなことはさておき、Sさん、ひさしぶりにお会いしたら、お髭が真っ白になっていた! ここ数年ものすごく売れっ子でらっしゃるから、忙しすぎてどっと白髪が増えたのでしょうか。でもロマンスグレー好きのわたしには寧ろ全部プラスですけどね☆ コーヒー飲んでひさしぶりにゆっくりおしゃべりした。相変わらずゲス話に花が咲きまくって楽しかった。一緒にゲス話が出来る相手って実はあんまりおらへんのでわたしもここぞとばかりに色々しゃべってしまったけど、Sさんの方が何枚も上手のえげつないゲスカードを持っていたので叶わんわ〜て感じやった。2時間くらいお茶べりして健全に帰宅。

4.4火
朝から普通に労働。後、帰って公式サイトの更新の件でMちゃんに写真送ったりプロフィール文をあらためて最新プロフィールに書き直したりして送って、あとは細々と忘れてた事務的な仕事をちょっとして、早い目にお布団入って読書。花房観音さんの『わたつみ』読了。ものすごく他人事じゃない話で、自分の行く末を見せられているようで身震いした。やんごとなき事情で、それも自分の罪で、絶対に帰りたくない故郷に帰らなくてはいけない日が、そしてそこで生きて行かないといけない日が来るのやろうか。田舎の閉塞感とか、平和な顔してみんな人に言えない罪を重ねている感じ、思い出したくないけどすごく思い出した。ちくわ工場わたつみも、その昔高校生時代に北伊丹の冷凍食品工場でバイトしていたときの光景を思い出した。あの工場にいたおばさんたちも、人知れず不倫したり性欲に溺れたりしていたのであろうか。そして自分

わたつみ

わたつみ

4.5水
変態敏腕デザイナーU崎さんから、『裸の村』刊行ツアーのチラシデザインががんがん届く。いちいち細かい小ネタを入れまくった凝りに凝ったデザインで爆笑。そんなわけで、26日大阪アオツキ書房のチラシは裏ビデオ風、29日西成難波屋チラシは安キャバクラ風、30日心斎橋キネマトスはピンサロ風のチラシが出来ました。絵のデザインだけやなく、変なコメントもほぼ全部U崎さんの案によるものです。センス抜群やね! 



しかしU崎さんは本当に変態で(褒め言葉)これはボツのやつですといって、リカちゃん人形か小人のようなわたしの全身がまるでコンドームの中に入ったおち〇ち〇のようにゴム的な何かに入れられていて、そしてそんなちっちゃい小人のわたしが飯田さんの胸の谷間に挟まってるやつ(パ〇ズリ?)とかも送られてきた。U崎さんおもろいけどほんまに、技術の無駄遣いやわ〜笑 (後々に聞くと、南君の恋人のパロディでわたしは花束にされていただけらしい)

4.6木
昼イチまた飯田さんと駅のホームで待ち合わせして、今日も高円寺の某所へ女工出勤。今日は工場長さん(兼、社長であり会長)は自ら営業に回ってくださっているのでわたしたちは鍵を預かって、しこしこ本の組み立て&シール貼り。5時間ぐらいみっちり、休憩なしでふたりで頑張ったのに、生産出来高はほんの40冊ほどで、ふたりで愕然とする。『裸の村』買って開いて読んでくださった方ならお分かりとおもいますが、すごい手間がかかってるんですあれ! 切る、貼る、折る、ハメる、と工程が多すぎて、単純作業とはいえ結構神経使うので(ずれると不良品になるので)結構大変なのであります。あとどれぐらい作らないとあかんのやろう。何時間かかるんやろう。とだんだん心が暗くなってゆく。7時すぎまで働き、いや〜頑張ったでしょう!とふたりで女工部屋を後にして、夜は特選小説の連載用に、上野の相席居酒屋へ潜入取材! 実は今日はこの取材のためにわたしは戦闘用のコーディネイトで来ており、ヒョウ柄のスカートに蛇柄のズック、そしてピンクのスカジャンとかいう、舐められへんように威嚇用の洋服できていたのである! が、店内見渡してみると、基本、男も女も20代前半の、まだ産毛の抜けきってない若い子ちゃんしかいない。おまけに女子は相当ちゃんとおめかししてきている。ミニスカートとか、ふんわりワンピとか、露出多めで男子好きしそうな洋服。わたしみたいな柄に柄を合わせる大阪のおばちゃんセンスの女子はひとりもいない! がーん! まあ、我らはあくまで取材やし、ということで、一応ちゃんと男子ABCDと、二組のお相手をしてもちろんトークはこっそり録音して、ぶじ取材完了。詳しくは特選小説の6月号で☆ いや〜飯田さん、今日は我ら、めっちゃ働いたね、内職も頑張ったし、取材も頑張ったし、よし、じゃあふたりで飲みなおしましょう! と、足立区に帰ってきて、朝までやってる韓国料理屋さんで飲んだ。

4.7金
朝からお米を買いに行き(普段ごはんを炊く習慣がないので米がない)炊き込みご飯を炊く。そう、今日は男の墓場プロのお花見! ここ3年くらいは毎年お邪魔していて、しかも海苔を星形に切ったドラゴンボールおにぎりを作って行っているので、今年もたくさんドラゴンボールおにぎりを作っていざ新宿中央公園。お花見自体は11時からはじまってたのやけど、わたしがついたのは16時半くらい。阿佐ヶ谷よるのひるねのかどちゃんがいたので、最初はかどちゃんと映画『愚行録』の話で盛り上がった。かどちゃんもH肉T子先生も、2017年ぶっちぎり傑作、不動の一位決定とおっしゃっていたけど、でもほんとに『愚行録』は予想外にめちゃくちゃよかったね。かどちゃんは夜は店を開けないといけないので17時半くらいには帰って行かれ、それからは毎年恒例某有名アパレル会社ビー〇スの偉い人A田さんが質悪く酔っぱらっておられてそれにおもくそ絡まれる。1年に1回毎年ここでだけ会う人やし、最初は下ネタ打ち返してなんとかなってたけど、1時間ぐらいで疲れる。その後、殺人鬼研究家Y下K一郎さんとPバインI村さんがいたのでそっちの方に助けを求めに行って、なんやかやで楽しくおしゃべり。夜になって我らが墓場プロの局長杉作さんがいらしたので、ちょっと映画『チョコレートデリンジャー』の劇伴の件で相談も出来てよかった。杉作さんは食パンを大量に持ってきておられて(しかも普通のスーパーのやつ)みんなで食パンを千切って食べたりした。生の食パンを味なしで食べるって、小学校の給食を思い出した。夜も更けてきた頃に、スーサイドララバイのおふたり、ギンティさんと力夫さんが取材帰りにいらっしゃったのでワーイ待ってました〜って感じで掴まえておしゃべりした。最近の〇〇先生(ちょっと本当に危ないので一文字も出せない)の話とか聞いて身震いしたり、ひさしぶりにH澤氏のことや(その節は力夫さんにたいへんご迷惑をかけたので)秘宝の愉快な人々のお話を聞いたり、ギンティさんは人の服装を一瞬で記憶してしまう特殊能力があるそうで、それも通りすがりの知らん人の服装とかまで覚えちゃうくらいで、だからあの人あの時すごいダサい服着てたよね! とか、めっちゃんこ覚えてらしてまたまた身震いした。そんなギンティさんは革ジャンへの憧れがすごいらしく、でも憧れが強すぎて自分では所有してないらしい。坊主頭に尖った顎にお髭、そして体型もしゅっとしてるから革ジャン絶対似合いますよ〜てゆったら、顔がダメ、絶対似合わないから着れない、とおっしゃっていた。そんなこんなで盛り上がってたら、ゴッシーさんという豪快な酔っ払いがやってきて、わたしの顔をまじまじと見て「なんでそんな地味な顔なの?百姓なの?」と言われた。わたし、おかっぱとか眼鏡とか赤い服とか体の小ささとかで色々ごまかしてるけど、そうなんです、顔めっちゃ地味なのです! わたしをなんか不思議ちゃん呼ばわりする人は、ちょっと記号にごまかされてるだけなのですよ! だからゴッシーさん正しい! 祖先は百姓かもしれません。そんなことしてるうちに23時。ポパイショーという名の片づけタイムがはじまり、記念撮影もして、新宿駅までギンティさんと力夫さんと帰りましたが帰り道にふたりとも件の○○先生から着信が入っててびびった。いや〜変人大集合な感じのお花見やったけど楽しかった。墓場プロの人々の刺激が強すぎて桜はほぼ視界に入ってなかったけど、お花見ってまあそうゆうもんでしょう。

4.8土
神保町試聴室でひさしぶりにソロライブの日。U崎さんの傑作チラシが今日業者から届くらしく、間に合えば飯田さんが持ってきてくれるといってたのやけど間に合わず。ライブは閑古鳥やったけどいつも来てくださる常連様に支えていただいて、そこまで落ち込まずに済んだ。N津さんとGクミが小説買ってくれた。N津さんとGクミで、シール貼りバイトの思い出話で盛り上がった。そう、5,6年前のシール貼りバイトはN津さんが工場長な感じで、Gクミなんて腱鞘炎になるぐらいシール貼っていたのやった。しばし思い出話に花が咲き、でも思えばあのときのみんな、だいたいみなさん今、ブレイクしてるか子宝に恵まれるかしているよね! という話になって、どちらにも当てはまらないわたしは一体・・・という感じなった。お客さんは少なかったけど、対バンの岡江真一郎さんて人がおもしろかった。帰って、別に打ちあがりもしなかったしそんな気分でもないので、宿題しよっと真面目なわたしは相席屋潜入取材の原稿を書いた。結構たのしく書いた。今月はツアーがあるから前倒しで入稿してから行きたいので、何気に忙しい。ま、でも楽しい。

4.10日
雨。朝から『チョコレートデリンジャー』のメインテーマを作る、でもなんやかんやでその前に結婚式のシーンの6分の音楽が先に出来た。我ながら結構気に入っている。夕方雨が止んだので飯田さんちにチラシを取りに行く。印刷屋さんから上がってきたカラーチラシはほんとにデリヘルのチラシにしか見えない! 足立区発とか書いてるし、これポストに入ってたら絶対新しいデリヘル開業したんや〜て思うでしょこれ、っていう本気の仕上がり。チラシを数えて送り先別に分けて、それからツアーのそれぞれの演目を考えて、新曲ラップの歌い分けなどをしたり、新しく音楽をつける紙芝居を決めたり、結構ツアーまでに練習したりすることが具体化してきた! 内職もしなきゃだし練習もしなきゃだし忙しくなってきた! がんばろう! といいつつ、夜は飯田さんちで飲んだ。U崎さんも夜やってきて、チラシ打ち上げ? を慎ましやかに行いました。U崎さんは感情豊かな方で、最初は某ストリップの出し物が如何に面白くてクオリティが高いかを熱弁し、確かに聞いていたらその辺のしょうもない演劇やお笑いよりよっぽど面白そうで一回見に行かないとって思った。それから何故か料理のすばらしさについても熱弁しておられ、U崎さんって興味関心の傾け方がいちいち情熱的で変態的ですごいなあと思った。その情熱のおかげですばらしいチラシのデザインを短期間で4種も作ってくれたのでまことに有りがたし。11時頃まで飯田さんちで飲んで自転車で帰宅。もうすっかりあったかくなって自転車日和やなあと思いながらキコキコ自転車転がして帰って、この日記を書いて寝た。