5.30〜6.5日記

5.30月
普通に労働。帰って宿題。あかん、書かれへん。

5.31火
8時すぎに大手町に集合。今日はオトナの遠足の日。群馬県伊香保にある、現存する秘宝館の中でおそらく最強の、珍宝館へ行くのである。よるのひるね店主K田さんに、結構何か月も前から誘っていただいていて、飯田さんと、漫画家のH肉T子先生と、ライターMさんとその彼氏と、イベンターのLさんという総勢7人で、K田さんの車に乗ってイザ伊香保! 途中サービスエリアでアイスを買い食いしたりして楽しい遠足。みんなアイスを食べてる中、ひとり飯田さんは巨大なフランクフルトを食べていた。さすが飯田さん、珍宝館への意気込みがすごいぜ! 11時すぎに伊香保に到着。わたしは群馬県に生まれて初めてきたのやけど、この伊香保という土地は、温泉地やという情報はぼんやり知ってたけど、なんか珍宝館だけじゃなく、町全体が性に力を入れている感じ。町おこしのテーマがちんちんまんまんな感じ。グネグネ曲がる林道にはラブホが乱立してて、あと水沢うどんの聖地なのでうどん屋が点在、そして愛と性のミュージアム、みたいな謎の記念館みたいのがいくつかあった。ラブホの名前が結構面白くて、いちばんおもろかったのは『ホテル湯切り』。ちなみに、水沢うどんサービス中♡ みたいな旗が上がってるホテルも何軒もあって、セックスしたあと仲良くうどんを啜るのかな、モーニングコーヒー的に。ちなみに価格設定がすごくて、だいたい宿泊3000円〜3500円くらい。3000円でうどん付きやで。安上がりで超たのしめるやん。珍宝館のすぐ側まで来たけど、その前におひるごはん食べましょうとなり、T子さんがおいしい水沢うどんの店を調べてくれて入店。駐車場に巨大なたぬきの石像があって、ふぐりが何故かストライプ柄でしかもものすごーく肥大している。病気か!? そんなエロだぬきに迎えられて入ったうどん屋さんやけど建物からすごく立派で、縁側とかお庭もあって時代劇ごっことかできそうなお店。でも店内は我ら以外何故かどこのテーブルも赤ちゃん連ればかりやった。水沢うどんはとてもしこしこむちむちしてておいしかった。汁が二種あって、ゴマダレが全然甘くなくて不思議な香りがしてでもおいしかった。さて、おなかもいっぱいになったので、いざ珍宝館へ! この珍宝館には館長こと万長のチン子さんという名物おばあさんがいて、この人がまるで落語家のようにすさまじく流暢なド下ネタで館内を案内してくれるんやけど(youtubeなんかにたくさん上がってるのでみなさま一度検索してみてください、本当に最高です)このべしゃりが本当に秀逸で、もちろんちんちんまんまんなことばっかり言いはるんやけどそれだけじゃなく要所要所に結構ラジカルな時事ネタも混ぜて社会を風刺しまくる、ほんまに素晴らしい口上なんである。いや、ほんとにめちゃくちゃクレバーな下品さで超リスペクト。あれを聞くためだけに伊香保まで行く価値ある。そんなチン子さんがいちばんのお目当てやったけど、わたし秘宝館ってはじめて行ったのやけど、本当にちんちんまんまんが、もう勘弁してよって下ネタ大好物のわたしですら思っちゃうくらい、ぎっしり展示してあるのやね。それはもう色々な切り口でね。なんか歴史的な岩とか絵とか人形とかももちろんあるんやけど、高橋さんって言うたぶん素人のおじさんが、趣味で流木を削ってそういう人形にしちゃいましたコーナーがすさまじくって、何百体もあってすごい見応えやった。2時間くらいじっくり館内を鑑賞。写真も撮り放題なので舐めまわすようにみんなで撮影しまくってきゃっきゃとはしゃいでたのやけど、ライターMさんの彼氏(職業スポーツトレーナーでマッチョな若者)が途中で、俺ちんこ酔いしてきた〜とぐったりしてはった。おみやげコーナーでひもを引っ張ったら金のおちんちんが元気になるキーホルダーを購入。すごい原始的な作りなので勃ちの悪いのもあって、吟味して勃ちの良いやつを選んだ。いや〜ほんとに楽しかった! K田さん連れてきてくれて感謝。せっかく伊香保まで来たので日帰り温泉行きましょうってなって、みんなで温泉へ。田舎の林道、ドライブ、温泉、去年の夏の新潟を思い出してひとりで懐かしくなった。わたしはすぐにのぼせるので早々に上がって、マッサージコーナーで無料のマッサージ機を色々試して遊んだ。この施設はカラオケやゲーセンや漫画コーナーもついてて、K田さんはゲーセンコーナーで少年のようにバイクゲームをしていて楽し気やった。お風呂のあとは居酒屋スペースで乾杯。わたしはまたもやアイス。T子さんもアイス。K田さんはクリームソーダ。あとはみんなビール。なんか夏休みみたいで楽しい。平日の昼間っから贅沢の極みやなあ。しかしわたしはつい先日も西成のドヤで、飯田さんとずっと夏休みみたいに過ごしてたばっかりで、なんかこんなに遊んでていいのかな。というかこういう遊びが出来るようになったのも、友達が出来たおかげやなあ。あー大人になって本当によかったなあ。とかしみじみ思った。夜東京に帰ってきて、日帰りやけど超たのしい一日やった。





6.1水
なんやかんやでわたしもしっかりちんこ酔いしていたようで、滅多に睡眠中夢を見ないわたしが、性交の夢を見てしまった。しかもものすごく陰部に焦点を当てたカメラワークの夢やった。昨日まる一日遊んでしまって、今日はもう6月。実は5月末が締め切りの宿題がまだ書けていない。早起きして悶絶しながら書いて、一応概ね書けたので、夜はロフトプラスワンに、岩井志麻子先生のイベントを見に行く。アルバムのジャケットデザインをしてくださっててライブ写真も撮ってくれている市川力夫さんのやってらしゃるスーサイドララバイがゲストなのである。イベント内容はこんなところには一行も書けない、デンジャラスかつワンダホーやった。なにがすごいって、みなさん基本、もういつでも死ぬ覚悟出来てる感じがかっこよかった。リスペクトや。

6.2木
早朝、二日遅れで某宿題を提出。ちょっと肩の荷が下りた。その後普通に労働。特筆すべきことはなし。

6.3金
普通に労働。後、鬼子母神さんにまたしても唐組の『秘密の花園』を見に行く。ちょっと自分でもキモイと思うのやけど、ひさしぶりに発狂するくらい好きな物に出会ってしまって頭がおかしくなってしまっている。だって明日もI田さんと見に行くのに。今日はひとりで紅テント。整列前に境内で待ってたら、劇団M率いるK村K三さんとばったりお会いする。そういえば去年の秋公演のときもばったりした。ちょっとおしゃべりして入場。最前列の水&役者さんの唾液まるかぶり特等席を確保。この席からはヒロイン藤井さんのおっぱいがしっかり見えて、ものすごく綺麗なおっぱいやってどきっ。いやそれだけじゃなくて、今日はヒロインいちよちゃんのプラトニックな、ノンセックスな愛の執念というものがめっちゃんこ身に染みて泣いてしまった。久保井さん演じる大貫の不甲斐ない可哀想なおっさん像もたまらない。辻さん演じる日暮里の殿も最高やし、福本さんのハンサムかじかも、唐組ってどたばた喜劇な要素もふんだんにあって、だから爆笑しつつもでもなんかきゅーんと胸が痛くなるの、笑ってる最中も、あれはなんやろうか。でもわたし、この『秘密の花園』は戯曲も読んでみたのやけど、わたしの薄弱な想像力と読解力ではあんまり意味わからなくって、だから久保井さんの演出ってほんまにすごいのと思う。わたしは去年の春公演ではじめて唐組を拝見して、こんなに面白いものを今まで知らずに生きてきたなんてわたしはなんて愚かやったのやろうって大変悔いたぐらい感動して、でもわたし、これうっかり思春期とかに出会ってしまっていたら、そして歌なんて歌っていなかったら、きっとオーディション受けてしまっていたであろう。(そして落とされてしまっていたであろう。何故なら唐組は健康的かつみなさま美男美女な方ばかりなので)だから30すぎて出会って、変な気は起こさずただのファンでいれてよかったかも。終わってK村K三さんと一緒に飲み会にもお邪魔しておしゃべり。唐組は公演のあとお客さんも含めてテントで飲む儀式があるんやけど、しかもさっきまで舞台の上でライトを浴びていた役者さんたちがお客さんにお酌をしてまわっているのである。恐縮すぎて困っちゃうくらい、わたしなんかにも麦茶をなんどもついでくれちゃう。結局最後の締めの時間までお邪魔してしまい、たのしくかつべんきょになるお話しをお聞きし、池袋までK村K三さんと歩いて、日暮里経由で帰宅したら帰りの電車で、頭を撫でるだけという新手の痴漢を目撃した。あれは痴漢と訴えられるのかどうかわからんけど、頭なでなでって、好きな人にされるのは最高潮にうれしいけど、好きでもない男にされるのは最低に気持ち悪いな〜と他人事ながら思った。まだ無理ぐり乳揉まれる痴漢のがましなぐらい、嫌かもしれない。

6.5土
朝から洗濯祭り&部屋のそうじ。このところ遊びすぎなのと宿題に追立てられてて部屋がどんどんぐちゃぐちゃになってていらいらしてたので、片づけられてちょっとすっきり。3時ぐらいに家を出て、池袋、今日も夜に唐組を見るので(しかもI田さんとI田さんのご両親と漫画家Y田S助さんという総勢5人で観劇)みんなのぶんの整理券を引き替えて、明治通り沿いのベローチェで開場前まで宿題タイム。家やと誘惑が多くて捗らない宿題も、ベローチェやと捗る。ちなみにわたしは本当はもっとちゃんとした喫茶店が好きやけど、池袋やったら伯爵とか行きたいけど、宿題するんならベローチェ。次点でドトール。スタバは論外。でもいちばん好きなのはミスド。コーヒーおかわり出来るからね☆ 宿題2時間ぐらいみっちりやって、再び鬼子母神。I田さん、I田さんのご両親、S助さんと合流し、整列、入場。今日はすごい大入りで、客入れ団員さんの「畳の目が見えなくなるまでつめてください」が出る。ぎゅうぎゅうアウシュビッツ状態で見るのもたのしい。もう三回目なのでおはなしも展開も全部わかちゃってるのに全然飽きないし何回みてもおもしろい。しかも座る場所によって見え方が全然違うからおもしろい。今回は比較的真ん中ら辺でみたので全体が見えた。なんか、お芝居においては当然ことなんやろうけど、役者さんの立ち位置とか動きとか、すごく美しい構図に計算されてるんやなあとか思って感動した。わたしも7月、ひさしぶりに劇に出るので色々おべんきょになる。終わって、久保井さんにご挨拶だけして、今日は5人で飲みに行きましょうとなって、池袋のスペインバルに連れてってもらい、なんか羊の骨付きお肉とかパエリヤとか食べた。羊のお肉たぶんはじめて食べたけど獣臭くておいしかった。I田さんのご両親はおしゃべりもおもしろく、お父さまはめっちゃんこジェントルマンでごはんを率先して取り分けてくださったりして、すごくたのしいごはんだった。友達のご両親とお食事ってなかなかない経験なので新鮮やった。お店を出たらぱらぱら雨。I田さんと足立区まで帰って、もうちょっとふたりでおしゃべりしたくて、駅前のガストに入って閉店までおしゃべり。こんなに週2回もあそぶお友達が出来てわたしはしあわせや。

6.5日
夕方から下北でお芝居のお稽古。今日から7月のスワニー公演『女中たち』のお稽古再開なんである。下北、ひさしぶりに降り立ったら、なんか道端でフリマみたいなんやってるし、路上でパホーマンスやってる人とかもおってごちゃごちゃ若者がごった返しててウワ〜って感じ。右も左もギター背負ってる若者ばかりで虫酸。若干苛々しながら商店街を抜けて、稽古場へ。最初C子せんせと小道具や美術などのミーチングをして、それから今日は二場のところの動きをつくりながらお稽古しました。あかん、2月までやっていたお稽古で一旦セリフ覚えたはずやったのに、もう全然やった。昨日一昨日と、唐組の秀逸なお芝居を見たから、自分がいかにしょぼいかしみじみ実感。あのセリフの掛け合いのグルーヴ感って、ものっそい練習量というか鍛錬の賜物なんやろうなあ。あーがんばろ。