1.18〜24日記

1.18月
昨晩からの雪が結構積もっている。極寒。昨日浅草橋で買った600円のど派手なジャンパーに真っ赤の長靴という元気な恰好で労働へ。わたしが家を出た時間は早朝で一般的な通勤ラッシュのチョイ前なのでそこまで交通機関ぐっちゃぐちゃになってなくて、普通に到着して労働。しかしさすがに暇。なのはいいけどひっきりなしに電話が鳴り、電車止まってて何時につくかわからないっす、と同僚たち誰も到着出来ない模様。やばい、このままではじいじ(という通称の67歳のアルバイトじいちゃん)とふたりきりで上のフロアも開けなあかんとか無理じゃね? とか焦ってたらなんとかもうひとりだけ到着してホッ。夕方まで労働して、その後神泉の某所にて某取材でインタビューしてもらった。室内といえどライターさんこの真冬にビーサンやって地味にびびった。

1.19火
昨日雪道をこわごわ長靴で結構な長距離歩いたから今日は下半身が激痛。朝から労働。昨日暇やったぶん一気に混んでなんかもうマラソン状態でヨボヨボになって帰宅。そのままバタンしたいところやけど、某案件でまた問題勃発しててN村PとH澤氏の間でぺっしゃんこになる。H澤氏が昨日じゅうに送るとゆって結局送ってこず、もともと遅れに遅れていてすでに進行超ピンチな案件のメールがやっと届いて、それをもとにいろんな人に不躾なお願いメールを打ちまくる。こういうのとても苦手な性格なので、メール一通えいやっと送るのも神経すり減る思い。H澤氏への苛々や肉体的なダメージもあいまってなんかもう疲労困憊でめっちゃわたし働いてるよね、えらいわ〜。

1.20水
昨日神経すり減らしてメール送った方から、みなさんすごくご活躍のお忙しい方なのにちゃんとお返事、しかも色よいお返事くださって涙涙涙。午前中下北沢、O田さんとひさしぶりに会って王将でおランチ。その後、トロワ・シャンブルていうおいしいコーヒー屋さんへ行ってお喫茶。おじいちゃんマスターもおばあちゃんママさんも、接客すごく丁寧なんやけど押し付けない丁寧さで、店内の雰囲気も最高で、コーヒーもめっちゃおいしくて、せやのにそんな高くなくて、いろいろすごく良いお店やった。そこで夕方5時半くらいまでO田さんとおしゃべり。O田さんとはおなじ難治性病気持ちなので、病気のことや病院の話などから、今のわたしのしんどい状況についてすこし聞いてもらったり、O田さんちの話を聞いて衝撃を受けたりした。O田さんはとある文豪の直系の末裔で、ちっちゃいころの話を聞いてたらほんとにNHKの歴史人物ドキュメンタリーの再現VTR見てるみたいで、文豪家庭の小粋な人たちの暮らしてこんなんなんやろな〜という幻想通りの話でうっとりしちゃった、けどそれを現実として生きるのはそれはそれでたいへんやったのやろうなあ。夜、飯田華子さんから完成PVが届く! 先日もらった粗編からまたがらっと変わった超おもしろくて素敵な映像に仕上がってて感動。この曲にこれ以上ない最高の映像。飯田さんに頼んで本当によかった。天下の唐組の久保井研さんがこんな形で出てくださるって、なかなかないことやと思います、貴重な映像。N村Pからも一発OKが出て(珍しいことです)クレジットのすり合わせなどをやりとり。しかし自分の犯罪者顔っぷりが我ながらかなりハイレベルやとしみじみ。この不細工どっかでみたことあるよな〜、あっK嶋K苗ちゃんじゃないか! うそやん! わたしK苗ちゃんと顔似てるんや! などと悲しい衝撃を受けたけど、大好きな人たちと超楽しい、ほんとに楽しいだけの撮影やったし、犯罪者顔以外ではわたし超楽しそうに歌って踊って抱き合ってて、すべて飯田さんのおかげやと思います。わたしのことを超わかってくれてる飯田さんやからこその仕上がりです。

1.21木
映像はできたものの、クレジットのすり合わせや確認に思いのほか時間がかかりまくり、それもこれも全体のコミュニケーションに難ありすぎるせいで、わたしはもういちいち苛々しちゃってあかん。アルバム発売まで1週間を切ってるのやけど、色々間に合ってなさ過ぎてどうするねん? てなっている。この1週間、わたしはまた怒りまくっている。怒りまくっているせいで例の病気も悪化してて、右手が動かなくなってきてて、字書くのもお箸もつのも難儀、お菓子の袋あけるのもペットボトルあけるのも紙パックあけるのも難儀で、決してメンタルヘルスな病ではない(とわたしは思っている)のやけど、これは絶対メンタルからきている激痛! こんな手ではピアノも弾けないしカタワちゃんまっしぐらやんけ、とか考えたら余計に病むし苛々するしあかん。そんなではあるけど寝込んでるわけにもいかず、朝から区役所の派出所みたいなところに住民票を取りに行く。そんなに混んでるわけではないのやけどちょっと待たされてて、わたしはおとなしく待ってたんやけど、さすが足立区、「おいっこの窓口には二人しか人間はいないのか!」と大声で怒りを露わにするおっさんが登場。たしかに、すぐ奥に職員何人もおるし、窓口も最高5個くらいは開けられるのに、2つしか開けていない。わたしもH澤氏へ怒ってばっかりで、ちょっと自分がイラチすぎて異常なんかな? とか思わないでもなかったけど、上には上がいる。昼から御茶ノ水で某取材。最初こじゃれたカフェの屋外の席でインタビューはじめられそうになって、こんな極寒では話せませんとわがままゆって中に入れてもらった。その後撮影で神田明神とか湯島大聖堂とかの方へ行ったけど、例の変なジャンパーとグラサンやったから周囲の視線がきつかった。夜にPVがアップされる予定なんやけど、いろいろ最終確認に手間取りまくり、結局夜中の2時くらいに公開とかになって告知もへったくれもない感じに。明日も3時起きで労働やけどそんなこんなでずっと待ちぼうけ&苛々で全然寝られへんかったど、これが病気の元といわずなんといおうか!

1.22金
寝れんままでもちゃんと出勤して労働。しかし右手の握力がまじでなくって、何回もコップ落としそうなって焦る。なるべく全作業を左手でやろうと鍛えるしかない! 労働後、らんぶるで飯田さんとH澤氏と某案件の打ち合わせ。たった30分ちょっとの間に信じられないことが起こりまくりでわたしまたはしたなくも苛々を露呈してしもうた。わたしだってほんまはぼんやりニコニコして暮らしていたいのやで。ぼんやりニコニコ暮らせる人というのは、苛々せず怒らずに過ごせる環境が自然と整っているということなのやなあとしみじみ思う今日この頃。そんな環境へ行ける日がわたしにも来るのでしょうか。打ち合わせでは飯田さんがH澤氏に話し合いのまとめを紙に書いてあげてて、なんか優しい保母さんのように見えてまぶしかった。わたしもそれぐらいの心持ちで寛大に優しく接しないといけないのかもしれない。いや、無理や。無理無理。絶対無理。

1.23土
某所へのプレゼン資料をこしらえて、ついでに請求書もばりばり書いて細かな事務仕事をやり、まとめて投函。色んな案件でH澤氏からたくさんメールがくるのやけど、どれもこれもいまいちよくわからない。日本語が飲み込めない。これ、わたし側の病気なのか? 怒り過ぎて日本語が理解できなくなっちゃってるのかも? と不安になって読書する。また病気悪化のタイミングで笙野頼子『未闘病記』をぱらぱら読む。笙野頼子の文体って結構リズミカルに分裂してるのやけど、全然ちゃんと入って来るするする入ってくる。よかったわたし、ちゃんと日本語読める、と安心して、そうなるとあちら側の問題やけどそれはもう改善していただけるとかの次元ではなくなってるので、なんとか解読して返信するも、いちいち苛々しまくちゃってあかん。いったんパソコン閉じて、夜はお芝居のセリフ覚え。一章のところは次のお稽古までに覚えようと思ってたけど、無理かも。

1.24日
朝からゆうパックで、どさっと手売り用の新アルバムが届く。それから灯油の巡回販売を待って、灯油を購入。それからお芝居のセリフ覚えをしつつ、昼過ぎに家を出てて下北。バブーシュカへ行って新アルバムを納品し、しばしお茶する。ミントミルクティーおいしかった。バブーシュカは今文化人形展をやってて、ずらっと壁一面に文化人形ちゃんがぶら下がる光景はなかなか圧巻やった。その後いつもの稽古場。今日は衣装のようなとある恰好をしての動きつきでのお稽古。1章のとこは頑張って覚えたはずやのに全然出てこなくてショック。まだまだや。空間をつかって芝居をしながら長ぜりふをまくしたてるというのがほんとうにむずくて、先がたいへん心配。でもがんばる!