5.2〜8日記

5.2土
なりすレコードツアー初日。東京駅に集合で、柴田聡子さん滝沢朋恵さんわたし、そしてなりす主宰のH澤さん、4人でバスに乗り込み名古屋へ。東京駅で待ってる時点でちょっと不思議な人がいて、どう見ても成人男性なのやけど、新宿タイガー顔負けの常軌を逸した大量のくまちゃんのぬいぐるみを身体にぶら下げ、そしてわりと人間サイズのどでかいくまちゃんを二匹、赤子を抱くように大事に抱きしめている。まさかな〜とおもてたけど、やはーり!おなじ名古屋便に乗ってきた!!後ろの席からこっそり観察していると、男はサービスエリアで休憩のたびに、ちゃんとくまちゃんたちを椅子に座らせてあげている。そして最後降りる寸前にはくまちゃんたちに着替えをさせてあげていた!なにこの寵愛ぶり!しかも人形に!とゆうつっこみはタブーな感じの空気が充満している車内、黙って耐えましたがなかなか愉快でした。しかしゴールデンウイーク初日、予想はしていたけども案の定渋滞に巻き込まれバスは2時間半ほど遅れて名古屋着。急いでホテルチェックインして、15分ぐらい時間あいたのでわたしだけマッハでシネマスコーレへご挨拶。坪井さんは相変わらずがりがりできもちわるくておもしろかった。マッハでホテルへ戻り、みんなでタクシーでライブ会場入り。ぱぱっと全員リハして、おなかすいた3人、近くのすがきやで300円のラーメンたべる。レンゲがすごい変なオリジナルな形状で、耳4本生えた奇形のウサギみたいな形で、見た目はかわいいけどいざ使うとなると大変使いにくかった。そんなこんなで本番。無事終わって、物販。音源はほとんど売れませんでしたが、今回ツアーでお客さん全員に配布される、みんなの新曲が収録されたソノシートにサインを求められ、サイン大会がはじまる。サインしながら、前の白石さんとやった名古屋イベントに来てくださってた方が何人か来てくれていて話しかけてくれてうれしかった。全部が終了し、女子3人、ホテルに帰って一旦荷物おいてから、ちょっと一杯やろうよと近所の名駅周辺の飲み屋街を探検し、しかし疲れてもいたので近所の適当なたこやき居酒屋みたいな店に入る。たこやきおいしかった。そして女子3人はとある案件でたいへんバーニングして共感の嵐!もりあがりに盛り上がったところで閉店のお時間らしく、泣く泣くお開きに。疲れたけどたのしいツアー初日でした。

5.3日
ツアー2日目。無駄に早起きしてしまういつもの癖はこうゆうツアー先でも変わらず、5時ぐらいに起きてぼんやり名古屋ローカル的なテレビを見たり、持ってきた本読んだりする。テネシーウィリアムズの『ガラスの動物園』がすばらしくて超感動。これ、学生時代に読まされたときは別にピンとこなくてどんな話やったかもちゃんと覚えてなかったんやけど、ちょっとわけあった改めて読んでみたら、わたしの歌のテーマのいくつかのベクトルを全体的に網羅してくれてるの?てくらい自分の中のテーマとどんぴしゃではまるところだらけびっくりした。あと、わたし戯曲モノてあんまり得意じゃなかったのやけど、2月にC子せんせいの劇団SWANNYに出さしてもらって、そこでの経験、とゆうかあそこに集まっていた天才的な超ミラクルスーパーおもしろい役者さんたちのおかげで、戯曲モノを読んでたら毎度あの役者さんたちに当てはめて、この人ならこんな感じでしゃべるやろうな〜みたいのを勝手にその声で頭の中で想像して動かして読んじゃって、だからもう読書がたのしくて仕方がなくなります。

ガラスの動物園 (新潮文庫)

ガラスの動物園 (新潮文庫)

そんな感じでくつろいで読書しつつ朝、朝食付のホテルだったのでせっかくやったら、と1階の喫茶室に降りるとちょうど滝沢さんもいて、一緒にモーニング食べながら昨日の話のつづきで盛り上がる。部屋に帰って準備して、10時チェックアウト、それから11時半の新幹線まで時間があるとのことで、女子3人ちょっくら名駅の地下街に繰り出して喫茶店へ。なんかよくわからないお店にぱぱっと入ってしまったけど、コーヒー頼んだらどえらい豪華なモーニングがついてくるとゆう、名古屋の喫茶店文化を恩恵を授かって本日2回目のモーニング。しかもここ、ういろうまでついていた。腹パンで満たされて、ぱぱっとお土産なんかも買って、新幹線、京都へ。新幹線やと一瞬で着いた。すばらしい。そこから地下鉄に乗り換え、途中からP-hourの田村さんが迎えに来てくれて、会場の恵文社へ。リハの合間に恵文社で本屋やら文房具を買いあさってほくほく。本番前に岡村詩野さんのラジオの収録にちょっとお邪魔してトーク、なんやかやで本番。この日はちょっと大人の事情があって、最後にみんなでセッションをすることになっていて、それも何故かわたしの曲「だ・い・す・き」で、聡子ちゃんギターと歌、滝沢さんオムニコードとラップ(!)、中村さんピアノ、で、わたし歌って踊る、とゆうなかなかぎりぎりな危険なセッション。ちょっと色々段取り含め、大丈夫やったんか?心配ですが、滝沢さんがラップで絡んできてくれたんがすごいうれしかった!そんなこんなでぶじ、二日目もおわり、ラーメン屋でごはん。なんか岡村さん曰く、この界隈ですごく有名な美味しいラーメン屋、とのことで確かに繁盛してて、するっと座れたのもラッキーぐらいな人気店、確かにラーメンおいしかった。でも!そんなことよりも衝撃的すぎるのが、店員!店員が!ほんまに見事なまでに、全員アホ面なのである!注文しても、えっ大丈夫?伝わった?てなるし、お水もってくるだけでもいちいち様子が変!ラリってる状態でふわふわ仕事しちゃってる感じ、これまじで!みんなたぶん20歳そこそこな若い兄ちゃんやねんけど、全員パーな感じ、パーな子しか雇わない店主のポリシーなの?て思っちゃうくらい。ほんで途中から隣の席に来た、そのパーの子らの友達と思しき3人組が、これまた全員、パー!なんかふざけてライス大盛だけ注文して、そしたらパーの店員はまじで日本昔話のお茶碗てんこもりごはんを丼に作って持ってきたりしてて、なんなのこの店!衝撃的すぎる!てなりました。お会計のときもH澤さんが1万円だしたけどそれがどこかに消えたとかでちょっとした事件になってたけど、結局見つかったのかは不明。いや〜変なラーメン屋やった。おいしかったけど。田村さんカーで宿まで送ってもらって、前回の京都滞在でもお世話になった山のてっぺんにあるお屋敷ゲストハウス。これまた女子3人でおしゃべりが盛り上がり、いやもう、改めて聡子ちゃんと滝沢さん、ライブで歌を聴いていてもそうだけど、おしゃべりしててもその心意気がかっこよすぎて最高で惚れ直しました。そんなこんなで気づけば3時すぎ。おやすみなさいした。

5.4月
またまた早起きしてしまう癖は抜けず。もう6時には起きちゃって、窓の外の雨に濡れる日本庭園にうっとりしながらコーヒー飲んで、図書室(この宿には立派な図書室がついてて読み放題!)から本抜いてきてぱらぱら読んだり朝風呂入ったりして優雅に過ごす。しばらくしたら滝沢さんが起きてきたので一緒にコーヒー飲んだり昨日名古屋の喫茶店で出たモーニングの食べ残したゆで卵を食べたりして談笑。いや、わりとまじめな話などもする。よく眠る聡子ちゃんは12時チェックアウトのわりとぎりぎりにお目覚め。なんか、二日一緒に生活を共にしただけやけど、三種三様の生活リズムと、音楽の毛色の違いがなんとなく、なるほど〜と感じているのはたぶんわたしだけかな。小雨降る中みんなで下山。電車乗り換えて大阪へ。環状線、なつかしい車窓からの景色をこのメンバーで眺めるってなんか変な感じ。野田から歩いて会場の油野美術館へ。はじめていったけど、ライブスペースこそこじんまりしているものの、古本屋さんとしてもやってるのか、蔵書数は多くないのに取り揃えが抜群にわたしのツボどころをついてくれていて、にやにや物色して4冊ほど購入。楽屋の上は屋上で可愛いお庭があって、お天気こそ曇天なものの風がきもちよくて一気にゴキゲンに。実はこのツアー色々裏でありまして、結構3人ともハラワタが煮えくり返っていたのやけど、各会場で好きな本を買い漁れてそうゆうのでゴキゲンなんとか保てている気がする。リハおわって、みんなで駅前にたこ焼きを買いに行く。わたし別に大阪におったときはわざわざたこ焼き買ったりせんかったけど、こうやってひさしぶりに食べてみるとおいしいもんやね。本番はじまって、この日は元pony長辻さんの弾き語りからはじまって、これがすんばらしく、そっと静謐に歌うのにしっかり胸にのこる歌ばかりで感動、このツアーでぷんぷんしていた自分が如何に小さい人間かとゆうのを思い知らされた心地。その後わたしのライブは、なんでかエレピがずっと高音のいや〜な音でハウり続けるとゆうまたしても大阪呪われてる伝説の続きか?てゆう謎の現象に邪魔されてライブはぶっぶーな出来栄えでしょぼん。だけど聡子ちゃんと滝沢さんは相変わらず素晴らしいライブやって、会場も素敵なとこやったし本も買えたし、全部ひっくるめたらいい日やった。しかし!ここで有耶無耶に許してしまってはあかんぞ!とゆう案件があり、ライブ終わってお客さんが帰った後、ちょっととある人を呼び出して話し合い。あんまりこうゆう場で詳細を書くのは憚られる内容なので端折りますが、ちょっと数年ぶりにわたしの中の怒りの爆弾がぼかーんと爆発寸前レベルで、あかんわもう辛抱たまらん!てなった。突然とゆうか積もり積もってなった。て事件なんかもあったのやけど、それ以外は申し分ないツアー、柴田聡子さん滝沢朋恵さんとゆうふたりは、三日三晩一緒にライブしてとても刺激的だったし、一緒に過ごしてとてもたのしかった。このふたりとツアーまわれてたいへん光栄でした。とゆうきもちで、この日はわたしはふたりとは別で、ひとり西成のタコ部屋に宿泊(自ら好き好んで)。大阪にくると西成に立ち寄らないとあかん気がするのはなんでやろうか。母校の高校のそばなので暗くて重たい思春期の色んな思い出が蘇って懐かしいからとかもあるけど、それだけかな、それだけじゃないのやけどなにがどうかうまく説明できない。タコ部屋の共同便所はちょっとこのご時世珍しいぐらいションベン臭くて、そんな便所の手洗い場で歯磨きしている、これも好き好んでの選択、どうせふかふかベッドでもぐっすり眠れないのやからタコ部屋の煎餅蒲団で十分十分。

5.5火
やっぱり3時間以上は眠れないので早々にお目覚め、西成を散歩。天下茶屋の方まで、24時間のスーパー玉出に行ってみる。安いもんもあるけど、お菓子とか意外とそんなに安くはないな、足立区のスーパーのが安い気がする。しかし道端の缶コーヒー50円の自販機はやっぱりこの土地ぐらいかな。ところでフェスゲ跡地にドンキのペンギンがでかでかと光っていて、いつの間に〜て感じで、この街にはあわんな〜とおもってしまった。チェックアウトして、いい天気やしなんとなく難波まで歩こておもって徒歩でジャンジャン横丁を抜けて通天閣の下にある喫茶ドレミでひとりモーニング。通天閣の真下とはいえ観光客は入りにくすぎる雰囲気なので地元のじじばばと、堅気じゃなさげなおっさんしかいない感じ。買い漁った本を読んで優雅な朝を過ごそうとおもったのやけど、じじばばの独り言がおもしろくて全然読書はかどらない。そう、大阪人はたぶん日本一独り言をゆう人種なんではないかとおもう!この喫茶店内も独り言ゆうてるやつ多すぎる!だいたい読んでる新聞につっこみを入れていたりするだけで大した内容はしゃべってないのに、聞き入っちゃうこの感じはなんでなのや!あと異様にダミ声率が高いのもこれ、なんでなのや!とか考えつつ、混んできたので退店してまたてくてく歩いてトランク引きずって難波方面へ。またまた喫茶店、なかおか珈琲てところで我がいちばんの友人るみたんと会う!今年はじめはまだ東京にいたるみたんは3月にアメ村のど真ん中に魔術ショップをオープンさせ、それに伴って大阪に引っ越してしまったのでしばらくぶりに再会。積もり積もったお互いのプライベーツ報告会をして盛り上がる。その後、お店をあけるるみたんについて行ってアメ村。ほんまに甲賀流の真横のビルの中に、るみたんの経営する魔術ショップ『銀孔雀』はありました!魔術ショップてなに?ておもいますかね、おもいますよね、なにが売ってるかとゆうと、魔女が乗る箒やら、動物さんの顔面の皮(本物)やら、あと人工精霊など。ちょっと他ではお目にかかれない不思議なものがたくさん売っていました。途中からこの店のオーナーでもあるぶっちょ柏木さんがやってきて、5年ぶりぐらいの再会。いまではすっかり6店舗ぐらい経営しているイケイケの実業家なっておられ、なんか洋服もおしゃれさんいなってて、Oちゃんとゆう遊びに来ていた絵描きさんのかわいこちゃんにセクハラ・パワハラかましまくる様は、出会ったころ、もう10年前以上前、童貞でニートが売りの芸人ツーニート時代が信じられへんわ!てるみたんと昔話をほじくりだしまくって談笑。そんなんしてたらもう新幹線の時間で、みんなに別れを告げ、トランクひきづって新大阪。ちょっと労働先にお土産買おうとおもたら信じられない行列、トイレも信じられない行列、やばい、、、ゴールデンウイークえげつない。満員の新幹線でぴゅっと帰った。

5.6水
ツアーから帰ってきたら、わたしのアパートの斜向かいにあった可愛いこじんまりしたレトロな廃病院が取り壊され綺麗さっぱりなくなって更地になっていた。ショック。洗濯ものなどをどばっと干したり家事をすまして、各地で買いあさった本たちを並べどれから読もうかなってにやにやしたりする。夕方からちょっくら下北へおでかけ。たのしい夜を過ごしました。

5.7木
ひさしぶりの労働。某大御所ミュージシャンJさんがいらしてて、覚えててくださってうれしかった。そのほかは特筆すべきことはなし。

5.8金
労働。二日連続でJさんにお会いできてほっこり☆とかゆってる場合でもなく、ツアーでの事件以来今後のあれこれをちゃんとまじでちゃんと考え直さねばて感じでずっと眉間に皺なきもち。逃げへんし逃がさへん!なめられてはいかん!