えいがみたよ

ご近所にお茶のみ友達がでけたので、近場のカフェーなぞで真夜中のお茶会をしている最近です。東京は住宅街や商店街にぽつんとあるカフェとかも夜中2時までやっていたりで優秀じゃの!大阪のちっさい喫茶店は夕方5時とかで閉めよるからな〜、わたしが東京来る寸前まで働いてた喫茶店も5時閉店で、5時過ぎたらママがお酒のみだして近所のママの友達らが集まってきてのみだすとゆう、なんとも大阪らしい自由な店でした。

映画をみっつみました。
『127時間』

友達がとっても鼻息荒くすばらしさを語っていたので、女人割の日に行ってみた。なんか予告編の感じやとアメリカンでアウトドアーサバイバーな感じのあんまり関係ないかなーておもてしまいがちな映画やけど、本編はそんなじゃなくって、ひとりの男が背負ている愛とか血とか孤独とかを、岩の隙間でいっこづつ顧みる映画やった。おしっこ飲むし、腕ちょんぎるし、たぶんママコンプレックスやし、もう死ぬかも、てとこでも下半身うずくし、男ってはずかしくてかっこわるい、でもそゆうのがよかった。ジェームズフランコがうっぷす!てゆうんがなんかめちゃツボやった。うっぷす!日本やと、ガーン、とかギャフン!とかそゆう感じ?ちょっとちゃうかな。

ムカデ人間

くだらない!!もーほんっまにしょーもない内容なんやけど爆笑でした、満員の客席どっかんどっかんうけていた。博士のドあほでドなるしすと加減も最高やったし、ムカデ人間のリーダー北村さん(おなじ苗字で関西弁てゆうだけでなんかシンパシー)のちんぴらっぷりもよかったな〜、おいっちにおいっちに、のがんばりもちょっとぐっときた。ほんまめちゃあほらしい話やのに、整いすぎている映像美ちゅうの、ちょっとグリーナウェイ的な様式美、もー無駄やわー、無駄すぎる美しさ、そゆう姿勢、大好物!!

『加地等がいたー僕の歌を聴いとくれー』

昨日の七夕はアップリンクへ、加地等さんの追悼イベントみにいきました。加地等さん、わたしが高校生の頃から、ベアーズの楽屋とかトイレとかにチラシが貼ってあったのでその存在はしっていたのに、ちゃんと聴いたことがなくって、もしも思春期高校生当時に加地さんの音楽を聴いていたら、わたしいまこやってこんな感じの歌をうたってないかもしれん、とおもった。女子にはちょっとはずかしい、伏字にしなあかん言葉がぽんぽん出てくるんやけれども、そゆうびっくりをふっとばすくらいほんっとに歌詞がすばらしくて、なんか文学的とか叙情的とかはたまた奇抜とか、そんなんで形容でけへんすごさ、こんな人、ほんま加地さんしかおれへん。電車の中でワキガの女子高生をみて、無責任な憐みを感じてしまうってゆう衝撃的な曲からして、なんやろう、ほんまに日常の中にある、ちっさくて当たり前の悲惨をやりすごせない真心。ああ、生前、出会ってお話してみたかったな。映画の中で、加地さんは死ぬほどお酒のんで(それでほんまに死んでしまったのやけれでも)よれよれになって、お金なくなって、大阪に逃げ帰って、人としてだめだめなんやけど、でもこんなに真剣に自分の表現と向き合っている人、ほんまおらんわ!なんやかんやゆうてみんな、労働したり生活したり、世間と折り合いつけて生きていくことでぼやけさしてしまうことを、加地さんはぜーんぶ振り切って、振り捨てて、裸一貫でしっかり被って生きてはったんやな。なんだか身がちぢむ、敬服。上映後、生前加地さんと親交のあった豊田さん、三沢さん、前野さん、そいで映画の中でもほんまに加地さんの弟のようやった岡くんらのトーク、5秒の黙祷、そして最後は名曲「フェラチオしておくれ」を会場みんなで大合唱。ふぇーらーふぇーらふぇらーって、なんかほんまに神がかって美しい光景やった。打ち上げもお邪魔し、2時ぐらいまで加地さんのエピソードをたくさん堪能しました。ああ、もっとはやくに加地さんと出会っていたかった、ようでいて、それはちょっとこわいかも。加地さんのこの映画は次回、8月4日にまたアップリンクで上映イベントあるみたいでっせー。