なんなん!

今日はアパートの向かいの家に植木屋さんがきて、朝からちゃかちゃかと鋏鳴らして伐採しなさっていた。実家もおじいちゃんの庭があるからこんぐらいの季節になったら毎年植木屋のおっちゃんが来てたのやけど、なんでか植木屋さんはいっつもこの日行きますからとか来て下さいとかの連絡もなく唐突に軽トラでやってきては、日曜の早朝7時ぐらいから勝手に庭に入って作業はじめてて、お寝坊のおばあちゃんは起きたらおっちゃん来てるから慌てておやつを買いに行ったりしてた記憶で、まあもう付き合いの長い顔なじみのおっちゃんであるんは確かやけど、子供心にちょっとなんなん?とおもていた。家族同然ってほど仲良いわけでもなく、おかあさんはなんか嫌っていたし、さきちゃんおっきなったな〜とかゆってやさしく話かけてくれるんやけどわたしもちょっと苦手やって、しかもわたしが小学生のある日、作業が済んで気付いたら突然二階まで上がりこんでいて、おかあさんの嫁入り道具のアップライトピアノをぎしぎし動かしていて、あれは何をしていたのか未だにすごく謎で、おばあちゃんが頼んだんか、おっちゃんが勝手に上がりこんだんか、ピアノをどうしょうとしてたんかも意味不明やって、ただその夜におかあさんがすごく悲しんでいたのだけむちゃ覚えてて、その後もあの騒動がなんやったのかは家族誰にもきけんかった。子供の直感で、このおっちゃんはきっと悪い奴や!と勝手に決めつけてたんやが、結局騒動もよくわからんけど次の年も普通にやってきていたし、実はなんでもない出来事やったんかも。まだあのおっちゃんは生きてるのやろか。今年も北村家に来てるのやろか。

がりがり君の梨あじうまい。
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アイスまで載せれるんか〜はてなちょっとすごいね!わたし写真も写メールも全然うつさないからついつい字ばっかりになってしまうので、ちょいちょいこの手を使おう。

相変わらずおせいさん作品ばかり読んでいる、上半期のおわりでした。

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

これもすっごいよかったー。池脇千鶴とブッキーの映画は雰囲気もんって感じがして全然よくなかった記憶だたけど、原作はめちゃ剥き出しでぞくっだった。この人がとても好き、てゆうこの上なくシンプルな強い強いきもちがまっすぐすぎて苦しくなる。ジョゼてなにもんやねん。あ、でも『こちらあみ子』のあみ子にもちょっと通づるかも。

愛の幻滅(上) (講談社文庫)

愛の幻滅(上) (講談社文庫)

そして今はこれを読み始めています。

あと数年ぶりに漫画を買って読んだのやった。

ばらの坂道 上 (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 7)

ばらの坂道 上 (ジョージ秋山捨てがたき選集 第 7)

ばらの坂道(下) (ジョージ秋山捨てがたき選集第8巻)

ばらの坂道(下) (ジョージ秋山捨てがたき選集第8巻)

いまやったらほぼアウトな差別用語のオンパレードも爽快やけど、どんなアカデミックな書物やお偉方の説法なんかもかなわん深くておもたーいテーマを、可愛い絵ではつらつと描いてることにちょっと目から鱗体験やった。でも巻末の著者インタビューでは、ヒゲもじゃグラサンの豪快なおっさんがわっしゃっしゃと笑いながら、八百長だよ!とか、深い考えはないの!とかゆってて、漫画家ってちょっとほんま、なんなん!ジョージ秋山なんなん!