9.2~9.8日記

9.2月
4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。ネットで11月の福岡行きの飛行機チケットを購入。泣くほど高くてほんとに泣いた。なんでこんな高いの?滞納してた国保も払ったし、すっからかんや。帰って、今日もビニールの城の劇中歌の作曲。

 

9.3火
4時起きで朝から普通に労働。上がって夜は銀座の東映本社にて、映画『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』のパンフレット用キャスト座談会。監督、スタッフさんはじめ、患者役キャストのみんなと久しぶりに再会し、テンション上がってはしゃいでしまった。監督から、ミュージカルの感想も頂戴してありがたい限り。そして監督から「唐組のチラシみたよ!作曲するんだね!」とゆっていただき、そんなとこまで気づいてくださってたんか!と感動。座談会は、プロデューサーさんが気を利かせてビールなども用意してくださっており、飲みながら進行。しかしわたしはかしこまった場になると全然発言出来なくて、たぶんほぼいない人になってしまっていた。。。へんな緊張感でぎこちない場を平岩紙さんは上手に回してくださっており、さすがやな〜と思った。座談会は1時間半くらいで終わって、その後、キャストのみんなで飲みに行くことに。銀座はどこも高そうで怖いので、有楽町の方に出て、高架下の大衆酒場の屋外の仮設席に落ち着く。わたし以外はみなさん、映画やドラマやCMなどでご活躍のゲーノー人やのに、こんな場所で飲んでて大丈夫かな?と思ったけど、みんな気取らないステキな方々なので、高架下の屋外席で、電車のガタンゴトン音にも負けずワイワイと楽しく飲んだ。絶対パンフレットなんかには使えない話題ばかりやったけど、楽しくて超盛り上がった。みんな爆弾ネタを持っていて最高なんだけど、中でも水澤紳吾さんの破壊力がすごすぎた。笑い転げた。内容はこんなとこには1ミリも書けません。この映画、本当に改めてめちゃくちゃいいキャスティングやな〜と、自分のことは棚に上げてみんなを見ていて思いました。映画『閉鎖病棟』11月1日公開です。マスコミ試写は連日入れない人が出ちゃうくらいの評判で、急遽追加試写会が2ヶ月も増えたらしー。みなさん公開をおたのしみに。11時半くらいまで飲んで、みんなで帰った。久しぶりに夢のように楽しくて、なんかこのまま上田のホテルに帰って明日もみんなで撮影なんじゃ?と思っては、いやいやとっくに撮影は終わっててここは東京、わたしはただのウエイトレスやがな、と悲しみに暮れた。

 

9.4水
7時に起きて、朝からビニールの城劇中歌とにらめっこ。手直しし、パソコンに落とし、パソコン背負って午後から荻窪の唐組稽古場へ。途中、喫茶店に寄っておランチ。初めて入ったカフェクレエル。ランチどきやからか超繁盛しててびっくり。老夫婦と金髪の中性的なおにいさん?がテキパキ店をまわしていた。ナポリタンを食べてアイスコーヒー。

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忙しそうだけど、ママさんもおにいさんも接客がマイルドでとても居心地がよかった。一息ついて店を出て、20分くらいテクテク歩いて稽古場へ。道中、小学校があるんやけど、前でパトロールしてるおじいさんに「こんにちわ〜。気をつけて帰りなさい」と声かけられて、もしかして下校中の小学校と思われた?もうわしゃ34やで!まあ、老眼のせいでしょう。稽古場について、稽古を見せていただく。この稽古場、廃墟のショッピングセンターなので、もちろんクーラーとかないし、蚊やスズメバチまで飛んでるしで、結構サバイバル。劇団員さん、暑くてたいへんやろうけど、誰も暑そうにしていないのがすごい。プロや。稽古は、看板俳優、稲荷さんがめちゃくちゃかっこよくてしびれまくりだった。途中、パソコンを広げて、今できてる4曲をみなさんに聴いてもらう。そしたら早速稲荷さんが歌ってくださって、これがコブシ効いててめちゃかっこよくって感動。自分の作った曲を、憧れの俳優さんに歌ってもらえるって、こんなにうれしいもんなんや!しかし曲はわたしがちょっと勘違いしてた箇所があったり、演出久保井さんからイメージをきいたりして、また手直しして出直すことに。稽古終わって夜、久保井さんと焼き鳥屋さんで飲んだ。稽古場でみなさんの声を聴いて動きを見てたいへん刺激になってイメージ湧いたので、来週も稽古場にこようと決意。

 

9.5木
7時に起きて、そうや、麦へ行こう!と思い立ち、着替えて電車。湯島から散歩がてら本郷三丁目まで歩いて、名曲珈琲麦でモーニング。

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麦は都内で5本の指に入るくらいに好きな喫茶店名曲喫茶やけど敷居が高くなくて、値段も心配になるくらい安く、でもムードがあって、店員さんは上品で、椅子やら食器やら全部可愛い。390円のモーニングを食べてしばし読書。東大が近いからか、東大生と思しき男子2人が、アカデミックな話をしていた。そこで2時間くらい読書。高村薫『我らが少女A』を読む。11時半くらいに店を出て帰路。帰って、午後は今日もビニールの城の作曲作業。手直し&録り直して再ミックスしてパソコンに落として、ひと段落をメールで送信。

 

9.6金
4時起きで朝から普通に労働。ランチタイム、明らかに人手が足りなくてんやわんやであった。しかし再来週あたりからはもっと人が減るのでどうなることやら。みんな苛々してるし雰囲気が悪い。先が思いやられる。仕事上がって帰り道に週刊新潮を立ち読み。花房観音さんがミュージカル『わたしのせいじゃない』についてちょっと書いてくださっていてうれしい。帰って今日もビニールの城の作曲作業。悩んでいた男歌のラフが出来た!なかなかいい歌やと思う!と、今この瞬間は思っているが、明日になって聞き返すとどうかな?ところでちょうど去年の今日、お風呂で転んで骨折したので、今日はわたしの骨折記念日。

 

9.7土
朝からシーツと枕カバーを洗濯して干す。そいで今日もビニールの城曲作り。途中で休憩、C絵さんに借りた唐組の過去の公演のDVD、『紙芝居の絵の町で』『水中花』をつづけて鑑賞。劇って映像で観るとショボーンとなってしまいがちやけど、唐組は映像で見てもイケる!画面から溢れんばかり魅力が炸裂で痺れる。ぼんやり見てたら夕方。洗濯取り込んでベッドメイキングして、夜は飯田さん千絵さん西井さんと4人で、ミュージカル女子打ち上げ。わたしと飯田さんお気に入りの地元の飲み屋かあちゃんにふたりを連れて行き、足立区のじじいしかいない店で女子4人きゃっきゃっと飲んだ。そしたら!なんと!偶然、飯田さんの父母がご来店!いや、ほんとに偶然らしいんだけど、ガラガラ〜と扉開けてお母様が入っていらしたときはほんとにびっくりした!てっきり飯田さんが呼んだのかと思った。だってここ、足立区だぜ?そんな偶然、ある?みんなでわいわいたのしく飲む。かあちゃんはぬか漬けが最高においしいんだけど、今日は売り切れで残念。でもメザシがおいしかった。メザシっておいしいね。ミュージカルを振り返りつつ、女子トークにも花が咲いて楽しいひとときだった。閉店まで飲んで店を出たら、知らないおじさんに「あ、歌うたってる人でしょ」と声をかけられて、足立区なんかで声かけられるなんて〜と思ったら、M井さんの知り合いの方だった。みんなはもう一軒行くみたいだったけど、わたしは明日4時起きで労働なので泣く泣く帰宅。

 

9.8日
4時起きで朝からちゃんと労働へ。行きしな、電車の中でタイツを忘れたことに気づき落ち込む。わが職場、女子はストッキングかタイツ着用で、ナマ足はNGなのである。仕方なくコンビニで買う。コンビニのは高いくせにすぐ破れるから好きじゃない。台風が近づいてるせいですごく暑くて店内あんまり冷房が効かず困った。厨房は換気扇から外気が入ってくるのでめちゃアツ。ひーひー言いながら働いた。上がりぎわに大皿を粉砕してしまい、左手小指を切った。がーん。

8.26~9.1日記

8.26月
4時起きで朝から普通に労働。朝、更衣室で着替えて、仕事までの時間ソファに寝転んだら、突然顔の両側からゴキブリがコンニチワ〜っと2匹這い出して、さすがのわたしでもびびる。別に怖いとかじゃないけど、無表情で一撃で殺すだけやけど、唐突に登場されると一応びびる。その後仕事中、お客さんの方へも登場してしまい、あたふた。ふと、デシャップの天井の、ブレーカーが入ってる箱の方を見上げると、角にゴキちゃんが3匹集まっているのを見てしまい、その様がなんかちょっと可愛くって笑った。井戸端会議中なのかしら。とゆうかもしかしたらブレーカーボックスの中が巣になってて、開けるとぎっしり入ってるのかも?と考えると嫌やけど、ブレーカーボックス高すぎて届かへんし、下界まで降りてこないぶんには殺す理由もないし、可愛いのでそっとしておいた。仕事はゴキブリくらいしか楽しいことがない、まことに退屈な労働。でも夕方、大好きなMさんがいらしてくれて、うれしくてニヤニヤ。帰って夜、小説の続きとにらめっこし、とりあえず一区切りのところで某方に送った。

 

8.27火
4時起きで朝から普通に労働。仕事中、S監督がいらっしゃって、監督の新作の試写状をいただく。やったー。昼からは山梨ライブでお世話になった方がいらしてくださった。退屈な労働やけど、ある種の窓口としては役に立つから悪くはないな〜とか思ってたらかれこれ10年が経っていた!(←イマココ)労働後、帰りにベローチェによってちょっと読書してから帰宅。すっかり涼しくなって過ごしやすい。夜は、ビニールの城の作曲作業。リズムがつかめずなかなかメロディがはまらなくて難航している。今回、わたしが歌うのじゃないので、むちゃくちゃな高音域に音を飛ばすとゆう北村メソッドが通用しないのである。中音域で、メロディが飛び火しないようにと考えると退屈なメロディしか出てこない。力尽きてデモを聴きながらベッドに寝転んでいたらいつのまにか寝ていた。

 

8.28水
起きて、ゴミ出しをし、雨なので洗濯はやめて、昨日の続きの作曲作業。とりあえず悩んでる一曲は保留にして、別のに取り掛かったらぺろっと一曲出来た。だいたいわたしの作曲法は9割が閃きなので、時間かけてこねくり周りしてもあんまりいい方向には進まないことが多い。夕方から浅草に出て某方と密会。小説を読んでもらって感想や色々アドバイスをいただいた。ちゃんと続きを書こう!その後、もんじゃ焼き屋さんに行った。たぶん生まれて初めて?もんじゃを食べたが、猫舌にはツライ食べものであった。ずっとアツアツやし、ほぼ液体やから冷めてくれないし。東京の人は大阪人と違ってやっぱり気が長いんやな〜と思った。イラチの大阪人はあんなちっさいコテでちびちび食べるのは耐えられへんくなって、お好み焼きが出来たんちゃうやろうか?しかももんじゃ、あんなほぼキャベツしか入ってへんのに、意外とお高いんですね。浅草やったから?しかし店内は満員であった。その後のことははしょります。

 

8.29木
7時に起きて洗濯干して、今日は朝から病院デー。いつもの病院やけど、看護婦さんの制服がマイナーチェンジしてて、みんな花柄の襟のを着ていてちょっと可愛くなっていた。わが職場もやけど、なんか制服が変わる時期なんやろか?いつも通り血液検査尿検査して、診察に入るのに1時間半ほど待ち、さらに高級お注射を打つのにも小一時間待って、お昼すぎに完了。せっかく虎ノ門まできたし、まだお昼やので喫茶店トロールをすることに。いつもはヘッケルンに行っちゃうけど、そうゆえば前にアツ子さんがゆっていた喫茶フーガって店があったなーと思い、はじめて入ってみた。地下に階段で降りると、こじんまりした店内、ホール係のマスターぽいおじいちゃんと、キッチンに料理担当のおばちゃん。ランチはナポリタンとバジリコとハヤシライスの3択ですといわれたので迷わずナポリタンを注文。

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これが!ちょっと前代未聞のナポリタンが出てきた!ナポリタンなのに、キャベツやほうれん草がたっぷり入ってるんである!これは斬新!でもおいしかった。キャベツ、意外と合うね。しかしランチタイムですごい混んでて、相席システムがはじまったので、あんまり長居は迷惑かと思い、食べてそそくさと店を出た。次の予定までまだ時間あるし、せっかくなので新橋まで歩いて、新橋駅前ビルの大好きなパーラーキムラヤへ行く。

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ここは大きさもお値段もざわつきもちょうどよくて、いつ来ても落ち着く、椅子はいつ見ても可愛い。アイスコーヒー飲んでしばし読書。店員さん同士の会話が聞こえてきて、なにやら木嶋佳苗ちゃんの話をしていて聞き耳をたてる。接客業ってなにが正しいんかわからんけど、わたしは店員さんの私語って嫌いじゃなくて、むしろ好き、聞きたいタイプ。どんどん喋ってほしい。15時くらいに店を出て、銀座線で外苑前。GAGA本社で11月公開の白石晃士監督の映画『地獄少女』の試写をみた。人気アニメの実写化とゆうことで、わたしの苦手なタイプのアニメやったからちょっと不安やったけど、主人公の名前からしっかり白石色全開で、暴力シーンもふんだんでなかなか楽しめた。地獄の描写が、白石ファンなら胸アツな感じのあのテイストでニヤニヤ。魔鬼とゆうカリスマアーティストが登場するんやけど、ふと見ながら、そういえばわたしも似たような人に出会ったことがあったな〜と思い出した。K園M冬さんとゆうその人は、ある日突然ライブに現れ、あなたの声が僕の作ろうとしている世界に必要です、的なことを言われ、東京駅の地下にビルのワンフロア貸し切ったでっかいアトリエがあって、そこに招かれて、彼の儀式の曲を作ったり、銀座のギャラリーで開かれた彼の個展では、わたしは彼の作ったオブジェの檻の中に入れられて歌ったりもしたな〜。すごく不思議な体験だった。魔鬼も耽美なお顔でしたが、M冬さんもすごく美しい顔立ちをしていて不自然なくらいに整った美男子で、年齢を聞いてひっくり返ったものやった。それも、もう10年前とかの話やなあー。もう何年もお会いしてないけど、元気かな〜。試写を終え、帰りは表参道まで歩いて帰った。帰りの電車から頭痛が始まって、薬持ってたけど水分がなくて飲めず、無念。

 

8.30金
4時起きで朝から普通に労働。最近、同僚ふたりがロングから一気にばっさり髪を切り、ショートカットになって驚いていたのやけど、今日出勤したら店長が散髪して産まれたての雛鳥ヘッドになっていて爆笑。店長は半年に一回くらい散髪するんやけど、一旦切ると頭皮から1センチくらいの超短髪になり、髪少なめなので地肌が丸出しでこれがほんとに産まれたての雛鳥みたいなんである。店長は鶏ガラのように痩せているので、もうわざと鳥に合わせていってるとしか思えない。笑える。今日はゴキブリは出なかった。帰りしな、最寄駅についたら雨が降ってたのでベローチェであまやどり。帰って今日も曲作り。

 

8.31土
おばあちゃんからの電話で起きて、午前中から昼過ぎまで曲作り。肝になる一曲をMTRに録音して、かるくミックスまでやり、パソコンに取り込む。新調したMTRまだ使い慣れないのでいちいち時間がかかる。昼から新宿へ出て今日はデート。ルノアールでお茶して、ダンダダン酒場で餃子。ダンダダンのメンマおいしい。夜はショーパブ黒鳥の湖へ。こちら、今月末3日間だけ特別プログラムなのである。もう3回目、おねえさんたちわたしのこと覚えてくれていて、開演までの時間、席についてくださって楽しくおしゃべり。いつも思うんやけど、おねえさんたちはパフォーマンスだけでスーパーかっこよくて美しくて素晴らしいのに、そんな方たちが演し物の前後の時間は席について一緒に飲んでおしゃべりしてくれるんである!どこまでサービス精神旺盛なんや!わたしに置き換えると、ライブの前後の時間にお客さん接客して楽しませなあかんてことでしょ。とてもじゃないけどそんなん無理。ただただ尊敬の眼差し。19時半からパフォーマンスタイム。今日は特別プログラムなのでお芝居仕立てな演目はなかったけど、夏を感じさせるさわやかな選曲&ダンスで今日もたのしかった。最近入ったらしい、元ディ◯ニーシーのダンサーだったらしい男の子がすごくダンスがうまくてさすがだった。こんな完成度の高いパフォーマンスを3日間だけで終わらしてしまうのは勿体ないな〜って感じ。今日はイベント最終日とあってお客さんの熱もあつく、おひねりが飛び交いまくっていたし、あっちこっちで高いシャンパンがパンパン鳴ってて、オトナの遊び場やなあ〜としみじみ。こんなとこに出入り出来るようになったなんて、わたしもオトナになったものです(自分のお金じゃないけど)たのしく夜遊びして、帰りはタクシーに乗せてもらって帰宅。タクシーの車窓から見える東京の夜景がわたしはとても好き。マンションの窓窓から溢れる光とかを見ては、そこに暮らす人々を想像して、あー東京にはこんなたくさんの人が暮らしてるんやな〜とか考えたら胸がきゅうんとなる。夜のドライブっていいな。わたし免許ないけど。

 

9.1日
4時起きで朝から普通に労働。いつも通りの忙しい日曜日。特筆すべきことはなし。今日もたくさんクリームソーダを作った。帰り際、O倉M来くんとその奥様がいらっしゃったのだけど大行列だったのであきらめて帰って行かれた。そうやでな、喫茶店ごときに行列ってありえないよね。帰って夜はまた曲作りの続き。

8.19~25日記

8.19月
ミュージカルが終わって虚脱感に見舞われつつ、8時に起きて日記を書いて更新。もうセリフのおさらいをしなくていいと思うと開放感もあるけどやっぱりちょっと淋しい。外は雨。たまった洗濯物を部屋干しして11時半に家を出て高円寺へ。今日は劇団唐組のアトリエにお邪魔するのである。とゆうのも実はわたし、ついに唐組さんの秋公演『ビニールの城』の劇中歌を作らせていただくことになったのであーる。駅で久保井さんと落ち合い、てくてく歩いてアトリエへ。到着してびっくり! 唐組アトリエ、外観からめっちゃ可愛い! 鉄の門からまるで舞台セットのようで、扉はステンドグラスがあしらわれている。ときめく。中に入ると台所があっておうちのようになっていて、入ってすぐの10畳ほどの部屋が稽古場。壁には過去公演のポスターや唐さんのお写真なんかが飾られている。そこでまあるく円になってみんなで地べたに座り、今日は本読み。そう、まだ本読みなのにも関わらず、一発目から看板役者のIさんの読み方から素晴らしくて痺れまくりだった。声のトーン、スピード、間の取り方、全部が素晴らしく、情景がみるみる立ち上がっていく。うわあ〜、本物の役者ってすごいな〜、ただの紙の上の文字を、読むだけでこんなに立体的にすることが出来るなんて。家で台本を読んでるだけではわからなかったこの本の魅力がびんびん伝わってきて感動。4時間くらいかけて最後まで読み、終わったあとはその場で飲み会。劇団員さんたちが手際よくおつまみを作ってくれて、わいわいとたのしく飲んだ。劇団員さんの4人がミュージカルを観に来てくださっていたので、感想なんかも頂戴しうれしい限り。3時間くらい飲んでおひらきに。その後久保井さんとIさんと高円寺駅まで歩き、さらに居酒屋へ。一徳ってお店で飲んだ。1時間半くらい飲んでいたら雷がゴロゴロしだして雨がぱらついてきて、屋外の席だったのでそろそろ帰りましょとなって帰路。憧れの劇団のアトリエにお邪魔し、みなさんの本読みを見学し、その後の飲みまで、楽しい夢のような一日だった。劇中歌、いい曲書けるようがんばろう!

 

8.20火
久しぶりになんにもない一日。今日はもう家から出ずにひたすらだらだらする!二度寝三度寝四度寝し、眠剤が完全に抜けるまでとにかく寝倒した!いつも眠剤残ってるから午前中はずっとふわふわしてるまま動いてるんやけど、10時間寝倒したら抜けるもんですね!起きて、久しぶりに裁判傍聴でも行こうかと思ったけど、今からやと午後の部からになるし、夏休みやから法廷、学生さんたちで混んでそうやし、諦めて家でクーラーつけてコーヒー淹れて読書。ミュージカル集中期間は気持ち的に読めなくて、終わったら読むのを楽しみにしていたキム・エラン著『走れ、オヤジ殿』をよみはじめる。

走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)

走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)

 

夕方ちょっと曲作りをするも、あまり進まず。いっぱい寝たのに夜も早めに寝るとゆう、だらだら休日を謳歌した一日。

 

8.21水
4時起きで朝から普通に労働へ。ミュージカルで休んでいたので9日ぶりの労働。久しぶりに出勤すると、なんと!制服が変わっていた!びっくり!襟が違う形になって、袖もちょうちん袖になっていて可愛い。しかし、新しいデザインのは11号と13号しかないらしく、7号のわたしはこれまで通りの旧デザインのものを着ることに。9日ぶりの労働は忙しいのは忙しいのやけどたいへん退屈で苦痛だった。またこのルーティンの日々がはじまるんかと思うと憂鬱に。5時に上がって、テアトル新宿へ。夜は深田晃司監督『よこがお』を鑑賞。これが、期待はずれであんまりおもしろくなくて残念。『淵に立つ』はおもしろかったのに、テイストは似てるのに、なんでやろう、全体的にたるくて途中寝そうになった。役者陣はみなさん素晴らしいのにな〜なんでやろう。もやもやした気持ちのまま終わり、トイレにいくと、なんと!大好きな女優のK林A子さんと偶然ばったり会った!A子さんはミュージカルも観に来てくださっていて、日曜にも会ったばっかりなのでびっくり。一緒に駅まで帰ることに。映画の感想は概ね合致していて、やっぱりそうだよね!と膝を打った。改札についたあたりでA子さんがおもしろいことを言い出したので、しばし改札前で立ち話。A子さんはいつもいつも本当におもしろい。映画はつまんなかったけど、A子さんと会えたので見に行ってよかった。帰って、飯田さんがミュージカルの動画と写真のデータを送ってくれていたので、ダウンロードしようとするも、重すぎて全然進まず、パソコン開けたまま途中で寝た。

 

8.22木
朝から引き続きダウンロードをするも、やっぱり全然進まない。動画は途中で出来上がりましたってなるのに開いたら最初の10分くらいしか見れないし、写真はzipが空のまま。他の人はダウンロード出来たとゆうことなので、わたしのパソコンがおかしいらしい。しかしまだパソコン買い換えたばっかりやし、ネットの速度も光やし、どこに問題があるのかさっぱりわからない。イライラして途中でやめた。おひるから飯田さんが我が家にやってきて、明後日のIKAZUGOKEライブの練習をした。夕方飯田さんが帰って行き、わたしはビニールの城の曲作り。6曲中1曲だけあらましが出来たけど、ちょっと一日寝かせることに。

 

8.23金
4時起きで朝から普通に労働へ。4年ほど前に辞めていった元社員のCさんが、5歳になる娘さんを連れてごはんを食べにきた。Cさんもおっさんになっていて、もう確か40歳超えたはず、そらおっさんにもなるよね。C家は当時新婚だったのやが家庭があまりに複雑すぎるので、娘さんを密かに心配していたのやけど、可愛く元気に育っているようでよかった。人手が足りなくて残業。上がって、帰りにベローチェによってしばし読書。明日ライブでご一緒するペーソスさんの本「にっぽんのペーソス」を読んだ。ペーソスヒストリーとゆう年表がおもしろく、吹き出しながら読む。帰って、またデータのダウンロードと格闘。動画だけなんとかダウンロードに成功!

 

8.24土
昨日もダウンロード途中で寝てしまい、しかし起きてもまだダウンロードできてなくてまたしても失敗。なんで出来へんのや!?いい加減ストレスがたまる。途中で諦めて、しばらく寝かしていた書きかけの小説を開けて読み返す。うーん。昼から、新調したMTRでビニールの城曲をちょっと録音してみる、も、使い方がいまいちわからず、取説を読みながらまだ実験段階。先は長そうである。うーん。夕方から下北へ。今日はIKAZUGOKEでペーソスさんの出版記念イベントでライブなのである。ひさしぶりの下北。はじめてのラ・カーニャは、今は亡きバブーシュカの近くでよくとおる道の地下だった。到着して、末井さんや島本さんや米内山さんにご挨拶しつつ、軽くリハ。今日は相方飯田さんは仕事なので、わたしだけでリハ。なんやかんやですぐ開場。さすがペーソスさん、しかも出版記念とあって、ぞくぞくとお客さんが。19時開演で、まずはペーソスさんのライブ。隅っこの席で見させていただく。見ていたら飯田さんが到着。ペーソスさんの歌は、飲み屋のおっさんおばさんの見たことあるようなないような光景がたいへん抒情的に描かれていて染みる。一部のライブが終わって、わたしたちIKAZUGOKEもステージへ呼ばれ、末井さん、島本さんとでトーク。ペーソス本の年表がおもしろかったので、その中で島本さんが肥溜めに落ち、その翌年に口から回虫を吐くというエピソードの詳細を聞かせていただいたら回虫が思いの外元気な虫でびっくり。一方その頃末井さんは岡山で疫痢という赤痢よりも激しい病に侵されており、ペニシリンにて一命を取りとめたそうなのだけど、そのエピソードも面白かった。みなさん子供のころから何度か死にかけておられる。トークはあんまり我らがおもしろく転がせなかったので早めにライブへ移ることに。わたしたちは足立区の片目というネタをやったのだけど、下北でやるのははじめてで、みなさんお上品な客層だったのでウケたのか?微妙な感触で少し心配。我らのライブ後休憩を挟んで二部はまるごとペーソスさんライブ。木嶋佳苗ちゃんを歌った「無職の女」という歌のサビが後を引いていい曲だった。「赤と白」「お稲荷さんのデカい奴」「老人のための労働歌」「霧雨の北沢緑道」など、名曲ぞろいで、どの曲もふとくちづさんでしまうメロディと歌詞。おっさんコーラスも染みる。しかもこのペーソス、70代(末井さん)60代(島本さん)50代(スマイリーさん)40代(哲平さん)30代(米内山さん)という70~30代をすべて網羅している見事なおっさんバンド。全員、顔から佇まいから味わい深くてたまらん。本当に素敵なおっさん揃いの魅惑のバンド。ひさしぶりに、純粋に音楽を聴いて楽しめた。ライブ終わってサイン会や写真撮影などしつつ乾杯。いっぱいだけ飲んでみなさんとご挨拶して、飯田さんと帰路。小田急~千代田線乗り入れのらくちんコースで帰った。電車の中で、今日もミュージカルも見に来てくれていたS井さんからの気になる感想を伝え、ちょっと込み入った話をしていたけど時間切れで足立区に到着。ちょっともやもやしながら帰宅。

 

8.25日

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。新店舗が来月オープンする件でみんなそわそわしている。新人急募しているせいで新人だらけである。その新人を残し、来月ベテラン勢がどどっと新店舗へ移動してしまう。やばすぎる。どうなるんや。まあなるようにしかならへん。あーしかしミュージカル以降、労働が苦痛でしかない。チーン。

8.12~18日記

8.12月

4時起きで朝から普通に労働。3階オープン準備中、誰もいないと思ってひとりでまあまあ大きな声出してセリフを唱えながら、お湯沸かしたりコーヒー出したりアイスティー淹れたり冷やしたりしてたら、いつの間にか3階に同僚が上がってきていて、大きな独り言を全部聞かれていた。しかもあまり親しいわけでもない同僚だったので、「今なんかしゃべってました?」みたいな話にもならず、ひたすら恥ずかしいままその後タッグを組んで働くことに。ああハズイ。この同僚はわたしが劇やってるとか歌ってるとか別になんにもしらないので、本当に単純にでっかい声で独り言ゆうてるヤバイ女やと思われたことでしょう。つらい。夕方仕事上がって、東十条の作業場へ。地下鉄経由で王子神谷駅から歩いたら意外と遠くて失敗した。作業場には飯田さんと千絵さんがすでにいて手作りトートバッグの作業をしていたので、わたしは赤色を塗る係。ミュージカルのオリジナルグッズをシルクスクリーンで刷って作る予定だったのやけど色々あってシルクスクリーンが難しすぎたので50枚全部手書きでいくことになり、飯田さんが絵を描き、わたしと千絵さんで色塗りして完全手作りトートバックを売ることになったのだけど、もう本番までカウントダウンがはじまってるのに、ちまちまと必死のパッチで劇とは直接関係ないお絵かきしてて、わたしらなにやってるのやろうね? て感じだけど、これが結構たのしくて文化祭感あってよかった。21時半くらいまで作業して、今日は終わり。よく働いた。

 

8.13火

ゆっくり起きて、洗濯。雨が降りそうで降らないけど、外に干すのは怖いので部屋干し。家でずっとひとりでセリフ練習をして、夕方から稽古場へ。今日は舞監さんも来て、衣装をつけての全編通し稽古をやった。しょっぱな、ちょっと予期せぬ事態が起こってわたしと飯田さん爆笑してしまって大変だった。本番中あんなことが起きたら本当に最悪。お客さんが笑うのはいいけど、やってる本人がまじ爆笑というのはいただけない。わたしゲラなので本当に気を付けないと。ああしかし、おもろかった。なんとか通し稽古は最後まで通ったけど、まだ舞監さんにプロンプしてもらってるので不安が多い感じ。どきどき。今日から三日間毎日稽古なので、じっくり詰めていきたい。今日は稽古後の飲みはなしでまっすぐ帰った。

 

8.14水

朝、飯田さんから昨日の通し稽古を撮影していた映像が送られてきて、見ながら色々反省。おひるすぎに家を出て北千住へトートバッグに使う特殊ペンを探しに行く。マルイのオカダヤへ行くも、おんなじ種類のペンがなくて、東急ハンズに行ったら同じのがあって無事ゲット。意外と早くに用事が済んで、北千住の喫茶マイウェイでコーヒーでも飲んでいこうかと思ったらお盆で休みだった。無念。なのでまっすぐ東十条の作業場へ。誰もいないかと思ったら家主のHさんがいて、Hさんが漫画を描いていた。その隣でひとりでトートバックの色塗り&アイロンがけを一通りやって、やることなくなったので寝転んでセリフを唱えたりしていたら飯田さんが合流。飯田さんがふと、トキワ荘てこんな感じやったのかな? とか言い出して、確かに画材やらが広がった6畳の和室にみんなが集って、それぞれ漫画を描いたり絵を描いたりしてて、そんな感じかもって思った。夕方ふたりで準備して、稽古場へ。今日は昨日の通しでの気になったところを止めながらじっくり煮詰めていく稽古だった。動きや同線が決まってだいぶやりやすくなった。あとは覚え込んでやりこむのみ。稽古終わって外に出ると大雨。そう、台風が近づいているのであった。どうか本番中は台風さん邪魔しないでね。稽古後、久保井さんと千絵さんと3人で、いつもの安中華屋で飲み。明日は積み込みなどがあって飲めないので、東十条で飲むのは今日が最後。ちょっと一杯のつもりが結局閉店まで。楽しく飲んだら帰りは雨がやんでいた。終電で帰宅。

 

8.15木

10時に家を出て、作業場へ。飯田さんは昨夜の稽古後そのまま作業場に泊まり込んでいて、ついたら朝からもう作業中であった。2階でトートバッグ班の作業開始。途中から千絵さんも合流して、ふたりで畳に寝そべって色塗りしたりアイロンかけたり。14時頃になんとか終了。準備して稽古場へ移動。今日は最後の稽古ということで本番通りの通し稽古を二回やった。一回やると結構体力使いはたし、二回やると結構バテバテに。あかん。こうゆうとき己の体力のなさを呪う。たくさん食べてたくさん寝よう。なるべく。稽古後、最後にみんなで告知動画を撮った。終わって、車に積み込みがある人は作業場へ、わたしは特にないので帰路。いよいよ明日本番か。ほんまにもう本番? とこわくなるけど、もうやるしかない。がんばろう。はやめに睡眠薬飲んで寝た。

 

8.16金

7時に起きて、朝から家で一通りセリフの練習をやり、9時に家を出て六本木の会場へ向かう。10時入りで、みんなで会場の準備。わたしは当日パンフを折り込む係。300枚の紙をひたすら折っていたら手先の水分油分が完全に消えた。会場準備が整い、午後から場当たり稽古。舞台監督さんの指示のもと、照明音響さんときっかけを一個一個確認していく。ちょっと押したけど特に大きな問題はなく、夕方からゲネ。お客さんはいないとはいえ、映像撮影とスチール撮影が入ってたので本番通りの緊張感があった。こちらも大きなトラブルはなく終了。ゲネの途中でお花がふたつ届いた。ひとつはなんと女優の平岩紙さんから! うれしすぎる! こうゆう形で花屋さんからお花が届くという体験ははじめて。うれしいものですね。お花の写真撮ったりしつつ、夜の本番へ備えて諸々準備。開場から開演までの30分は出演者7人、3畳ほどの狭い楽屋に収容されるのだけど、狭いところで着替えたりお化粧したりセリフ合わしたりそわそわしている感じがなんかちょっとたのしくて、みんないる、みんなでやってる感じがしみじみといいなあたのしいなあって感じでにやにや。お客さんはパンパンで立ち見までいる大入り。ありがたい限り。幕が上がると、お客さんのテンションも高くて、しょっぱなから笑い声が随所から聞こえてきて、こちらもテンションが上がる。そうそう、この臨場感がわたしはやっぱりすごく好きだなあ。今回わたしは大きな長ゼリフが3つあるし、歌もあるしでほぼでづっぱりなので全く気が抜けないけど一か所楽屋に引っ込むところがあって、楽屋でステージのみんなの声を聴いている時間がすごい好きで落ち着くなあと思った。ちょっとひやっとしてどきどきな瞬間もあったけど、なんとか本番終了。物販のトートバッグはなんと売れに売れて、初日にして4分の3が売れてしまうという事態に。すごー。みんなに1000円は安すぎるといわれたけど、実は我ら3人、1000円にしたのもだいぶ大きく出た感じで、ほんとは最初800円?700円?とかゆってて、それでも売れ残ったらどうしようって心配してたくらいで、なので初回にこんなに売れちゃうなんてって感じで3人でびっくりしていた。いや~でもうれしい。物販してお客さんとおはなしして、ばたばたと片づけたりしていたらリミットの時間。11時くらいに解散して、みんなはサイゼリアに行くみたいだったけどわたしは疲れていたのでまっすぐ帰った。

 

8.17土

8時に起きて、お風呂入ったり、ひとりでセリフ確認したりしつつ、準備。11時すぎに家を出ていざ六本木の会場へ。乃木坂から10分ちょい歩いて通ってるのだけど、今日は炎天下でうだる暑さで会場つくまでにぐったり。12時半入りで集合して、会場準備やお化粧して支度。まずは昼公演は14時半から。この昼公演が、、、もう超超色んなハプニングがあり、一周回っておもしろすぎた! いや~生の劇って本当になにが起こるかわからない。色々あった上で、極めつけは最後のすごくしんみりと、倒れているおかあさんへ長ゼリフを畳みかけるシーンで、なんと、久保井さんのおかあさんカツラがポロリと落ちて、久保井さんがカツラの下のネットがむき出しで玉ねぎ坊やみたいな頭で倒れていたのである! わたしは爆笑しそうなんをなんとか堪え、一生懸命やり通したのだけど、いやーほんとにきつかった! よく耐えたわ~。そんなハプニングに塗れたたいへんな昼公演だけど、いろんな人が見に来てくれていて、映画『閉鎖病棟』のスタッフさん&監督の奥様まで来てくれていたし、実は大阪から実母と小学校のときのピアノの先生が見に来ていたのであーる。やってる途中は気づかなかったから途中で動揺したりはせんかったけど、いや~びっくりした。見た人にしかわからないと思いますが、今回わたしは完全に家族を売りさばいてしまっているので、しかも特におかあさんにだけは絶対見られたくない、見られたら訴えられてもおかしくないような内容なのだけど、なんと母は終わったあと笑顔であった。しかもちょっと感動してくれっちゃっていた。そんな母を見て、なんかわたしも泣いてしまって、昼公演のあとはちょっと色々たいへんであった。色々思うところはありますが、心のうちははしょります。まあ色々あったけど、そんなゆっくりもしていられず、夜公演。夜公演は、なんか色んな歯車が全部綺麗にかみ合った感じで、やっている最中からすごくいい感触で、たぶんいい公演だったと思います。まあ、なにがいいとか悪いとか、感じ方は人それぞれやからわからんし、わたしは劇を見にいって、ハプニングが起きるのも嫌いじゃないタイプなので、綺麗に滞りなく進む劇が必ずしもいいわけじゃないとも思います。昼公演、夜公演、色々ありすぎて、本当に激動の一日だった。さすがに2ステやると体力からっぽになって疲れたけど、ちゃんと充実感を伴う疲れで気持ちいい。終わって今日はみんな飲みにもいかず、まっすぐ帰路。飯田さんとふたりで足立区へ帰った。

 

8.18日

7時に起きて、お風呂入って家でひとりでセリフのおさらいをして、準備して家を出る。今日は会場に11時半入り。楽屋でお化粧したり髪の毛つくったり、舞台でセリフのおさらいしたりして、あれよあれよで今日は昼公演13時半からだったのであっという間に本番。昼公演はテンションを上げにくいとよくいわれるみたいだけど、わたしはテンション上がりすぎて呂律が回らなくなり、ところどころ噛んでしまった。だけど全体の盛り上がり方や完成度はなかなかいい感じだった昼公演。昨日の昼公演がハプニングだらけで散々だったので、もうちょっとやちょっとでは動じないぞって感じかもしれない。昼も色んな人が来てくれた。普段わたしは本当に誰とも会わずにひっそりと暮らしているので、劇をやると一気に色んな人に会うので浮かれすぎて変になってしまう。今回、三日間の公演やのでまあ、これくらいの浮かれ具合で済んだけど、これが1週間も2週間も続いてしまったらぶち上りすぎてくるってしまうかもしれない。あぶない。昼公演終わって、夜公演までの空き時間、今日もみんなでコンビニへ。体が疲れていて糖分を欲していたので、アイスコーヒーにガムシロップを2つも入れていたら、みんなに引かれた。会場に戻って、みんなで差し入れなどをつまみながらしばしティータイム。久保井さんと西井さんはノンアルコールビールをキメていた。こういう時間も楽しくて、でもこの楽しさも今日で終わると思うとちょっとすでにさみしい。久保井さんがいなくなったと思っていたら、いつの間にか大道具の棺桶の中に入りこんで寝ていた。今日は夜公演も17時半からなのであっという間に本番。千秋楽、最後の公演ということもあり、みんなひと際テンション高かったし、お客さんの熱気もすごかった。この三日間、本当にありがたいことに、全公演が満席で立ち見までいるというありさま。最終公演は特にお客さんパンパンだった。わたしは途中で喉のえへん虫が騒ぎ出して、今にも咳き込みそうになり、後半はえへん虫との闘いであった。いや~つらかった。ああいうとき、役者さんはどうゆう対処をするんであろう。唾でなんとかごまかそうとしても喉はかゆいままで、本当に焦った。でもなんとか鎮静に成功し、最後までやりきれてよかった。最後はわたし、もち曲の『卵のエチュード』を歌うんだけど、自分で書いといてなんですが、結構こみ上げるものがあって歌ってて泣きそうになった。色々あったけど、とりあえず無事に?終演を迎えられてよかった。終わったあと、見に来てくださった作家のH房K音さんが泣いてくださっていて、わたしもうっかりもらい泣きしそうになってしまった。夜公演も本当に色んな人が来てくださっていて、みんなとしゃべりたかったけどなかなかそうもいかず歯がゆい思いだった。そういえば、しゃべれなかったけど、3日間毎日来てくれていたおかっぱの可愛い女の子がいてうれしかった。そう、今回たったの3日間5公演なのに、リピーターさんが結構いて、初日見ておもしろかったから今日も当日券できました、とかゆってくれる人がいて、本当にありがたいなあと思った。物販のあとばたばた片づけて、20時にH部さんが車で来てくれて搬出。精算は飯田さんと千絵さんに任せて、わたしは共演者のみんなを引き連れて打ち上げ会場の中華屋へ。疲れていたのでたくさん食べた。生まれて初めて北京ダックも食べた。獣臭くておいしかった。みんなでこの三日間をふりかえってトーク。いや~本当に色んな事があったけど、なんとか誰もケガせず終われてよかった。11時頃まで飲んで、健全な時間に帰路。本当に濃密な三日間だった。このミュージカルをやっての感想はあえてここには書きません。とりあえず日記では出来事だけを振り返りました。わたしの夏が終わった。

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8.5~11日記

8.5月

昼からミュージカルの稽古。普段は夕方から稽古なので、みんな時間を間違えてしまったのか、時間になっても半分しか集まらずやきもき。結果、最終的にはみんな集まったけどひとり病欠。これだけ暑いと健康でいること自体が結構奇跡的なことかもしれない。音楽班はみんないたので、みんなで歌の部分を中心に、あと長ゼリフの部分の確認などもした。あとダンスの練習。今回ミュージカルなのでダンスシーンもあるんだけど、どうしても飯田さんにやってほしかった、個人的に思い出のあるダンスを昨日飯田さんに映像見てもらって、そしたらそれを練習してきてくれた! なかなか愉快な場面になった気がする。練習終わって、みんなで飲み屋を探しに東十条をふらつく。新潟屋という大衆酒場がとてもいい感じやったのだけど満員で断念。結局いつもの安中華屋へ流れつく。なんやかんやでもうすでに2日おきくらいで来ている。店員にもそろそろ覚えられてそうやけど、ここの店員さんはすごくドライで特にかまってこない、こちらに立ち入ってこないのでたいへん楽。21時くらいに今回色々お世話になっているHさんも合流したけど、わたしは明日も4時起きでバイトなので入れ替わりでお暇。ひとりでとぼとぼ帰った。

 

8.6火

4時起きで朝から普通に労働。朝、更衣室のソファで寝てたら、突然ドアが開き、しらん人が入ってきてびびるも、会ったことない新人さんだった。向こうもしらんおばさんが寝ててびっくりしたことでしょう。そう、我が職場、このところ手当たり次第に新人さんを採用していて、というのも9月に新店がオープンするので従業員を倍増しないといけないのである。ほんまは8月オープン予定やったらしいけど店舗の工事も遅れてたり色々準備が間に合わず9月になったのらしいけど、ほんまに9月でも大丈夫?無理ちゃう?て感じ。というのも、入ってくる新人さんみんな飲食店ビギナーぽいので、お盆持って歩くのだけでオロオロって感じやから1か月で一人前になる気がしなく、そんな新人さんばっかりを1か月後新店に配置したら崩壊するぜ?って感じ。どうなることやら。夕方仕事終わって急いで東十条、今日もミュージカルの稽古。今日は全員集合したので全体の通し練習をした。まだ台本もったままだけど、全体の動きや全体像が見通せたのでよかった。舞台監督さんも見に来てくれていたので、舞台や客席の配置的に無理がありそうなところを色々教えてもらえたのでたいへん助かった。しかし8時間労働からの稽古ってのはやっぱり体力的にくる。まあわたしの体力がなさすぎるだけかもしれません。ナタリーさんがミュージカルのことを記事にしてくださいました! やったー! プレゼンした甲斐があった~。→

 

8.7水

今日は休み。暑さで目が覚めたけど、クーラーつけてもっかい寝るというダメ人間スタイルを実行してだらだら。昼から家でミュージカルのイメトレをこってり。イメトレってなんかというと、ひとりで相手役とかがいると全部想定してセリフをしゃべり動いてみるんである。人に見られると完全に頭おかしい人なので絶対誰にも見せられない光景。というか、役者のひとり練習って基本、独り言やから、人に見られたら終わりです。よく街中で、独り言を長尺で繰り広げておられる人っているけど、あの人らは狂ってるんじゃなくて実は劇の練習をしてるのかもしれへん、と自分で劇をやってみる度思います。夜から東十条の作業場に行って作業のはずだったのだけど中止になったので、そのまま夜も家で練習。さすがに本番10日前を切ると、精神キャパ的にもう映画も見れないし本も台本以外読めなくて、結構これがわたしには地味にきつい。

 

8.8木

今日も昼から稽古で東十条。昼間は京浜東北線が日暮里駅に止まらないから細切れに乗り換えしまくらないといけないので地味にめんどくさい。東十条の駅の改札手前の部分に、ひそやかに謎の生け花コーナーがあって、いつも何気なく見るようにしてるのだけど、なんと今日のはほぼゴミを生けたような斬新な作品でちょっと笑った。お花よりもビニールテープが目立っていて、それもお花に模したビニールテープじゃなくて本当にまんまのビニールテープ。どんな人が生けたのであろうか。謎。稽古は今日もところどころ止めつつ全体の練習。そして歌の尺を短くしたりなど。久保井さんと千絵さんが長ゼリフを仕上げてきていて、おお~と思った。準備中にマイクスタンドを並べてるときわたしアホやから折れてた方の左腕で持ったら一瞬ぐきっとなって、大したことじゃないのだけど、稽古中もずっと変な痛みがあって、えっもしかしてこれやばいやつ? とこっそり不安になり、心配やったので稽古終わった後はまっすぐ帰った。寝たら治ってますように。

 

8.9金

4時に起きたら、腕は治っていた。ふう、よかった。ので朝から普通に労働へ。今日もまた新たに新人さんが入った。わたしはこう見えて結構人見知りしてまうので、新人さんにさりげなく声かけてプライベーツを聞き出したりとかがほぼ出来ない。全く変な気はないのやけど、知らず知らず感じ悪い先輩かもしれん。それはそうと、今日は仕事で超腹が立つことがあり、ひさしぶりに声を荒げてしまった! 基本、労働中はわたし、感情は無の状態で働いてるのだけど、さすがに腹立って感情が出てしまった。いかんいかん。労働終わって、今日はマッハで六本木。新宿から六本木って、都営大江戸線やと一本で行けるのやけど、大江戸線のホーム死ぬほど遠いから今日は丸ノ内線日比谷線を乗り継いでいったらすごい乗り換えもスムーズで歩く距離も最短で行け、思ったより早く六本木についた。ミュージカルの会場新世界で、今日は照明スタッフさん音響スタッフさんと打ち合わせ。わたしは遅れて参加になったのだけど、着いたら飯田さん千絵さん舞台監督さんですでに場当たりのような工程が繰り広げられていた。今回、スクリーンで映像も使うし、音のポン出しもあるのでスタッフさんはたいへん重要任務。だけどなんと、今回新世界のスタッフさんが全面的に協力してくださっているのです。だいたい劇をやる場合、照明スタッフ音響スタッフって連れ込まないとあかんけど、新世界はPAさん照明さんがやってくださるの。たいへんありがたいこと。スクリーンを下ろしてのスペースで動けるかなども確認させてもらって終了。飯田さんと乃木坂駅まで歩いて帰った。

 

 8.10土
昼間は家でひとりでミュージカルのセリフ練習。しかしひとり練習はつい邪念が入ってしまうし集中力も散漫になるしであんまり長時間は出来ないのが難点。あと掛け合いが練習出来ない。世の演劇っ子たちはきっとみんなよくやってるであろう方法やけど、わたしもアイホンのボイスメモに相手のセリフだけを虫食い方式で録音して、自分と掛け合い方式で練習もするんやけど、やっぱり生身の人間の間合いとかニュアンスとか全然違うからあんまりボイスメモ掛け合いは好きじゃない。昼過ぎに家を出て、今日は稽古場の前に東十条某作業場にて来れる人だけ集まって練習&作業のつもりでちょっと早めに行ったのだけど千絵さんしかいなくて、千絵さんとわたしはふたりで掛け合いのシーンはないからあんまり意味なくて、結局3時間くらいだらだら女子トークをするだけの会になってしまった。まあ、そうゆう日もある。夜はいつもの稽古場に移動して稽古。今日は現場の実寸を測って床にビニテでバミって舞台の幅を確かめながら稽古。長ゼリフの部分を集中的にやった。いよいよあと練習は残り3回。席もだいぶ埋まってきつつあります。土曜の夜と日曜の昼公演が比較的空いていますので、みなさまご予約お願いいたします→https://watashinoseijanai.jimdofree.com
稽古終わりはHさんちに寄って、病院から退院してきたばっかりの飯田さんの愛猫金太を迎えにいき、一緒にHさんカーで送ってもらって帰った。金太は車が怖いらしく、車中ずっと断末魔の叫び声をあげていてちょっと可哀想だったけど可愛かった。

 

8.11日
4時起きで朝から普通に労働。ああしかし暑い。職場の厨房の中は灼熱で、油断してると熱中症になる暑さなので、塩タブレットを舐めながらひいこらと働いた。クリームソーダが過去最高の量出て、ずっとアイスをすくっていた。あのアイス、意外と固いから力いるし、上手にすくって乗せるのは結構むずいのである。さずかにあんまり寝てない上に灼熱の中での立ち仕事8時間はきついね。ヨボヨボになって帰宅。帰って忘れ物をしたことに気がつく。チーン。帰って夜は広報業務。地味にパワーを消耗。日記を書いて寝た。

7.29~8.4日記

7.29月

今日は稽古があるので労働は休み。ゆっくり起きて、せや、エアコンのフィルター掃除しよ!と思い立ち、寝起きでピアノによじ登ってフィルターを取り外す。これがなかなか外れなくって難儀した。取り外してみるとそんなに汚れてなくって、こんぐらいやったら別に洗う必要ないかな~と思ったけどせっかく取り外したので流しでがしがし洗った。昼から、そろそろ白髪がやばいことになってきたので近所でいちばん安い美容院へ行って白髪染め。土日は激混みのこの美容院だけど、さすがに平日の昼下がりは空いていた。美容院嫌いのわたしだけど、白髪染めするようになってから定期的な美容院通いを余儀なくされていて、美容院にも慣れてきたのか、シャンプー中は眠ってしまうまでになっている。前は美容院にいるというだけで緊張して肩がちがちなってたのに。人間変わるもんですね。白髪染めしている間、小一時間放置されるので一応本を持参していたのだけど、わたしはど近眼なので眼鏡をはずすとほぼ視力がなく、読むのにたいへん難儀する。美容院終わって夕方から東十条。今日もミュージカルの稽古。今日は演劇班・音楽班両方全員集合の初稽古。音楽を全曲歌ってみつつアレンジしてもらって練習。ギターとアコーディオンとトランペットで演奏してもらうとピアノ一本で作ってた曲が鮮やかになって、それこそフランスあたりの広場で小粋に生演奏しているみたいな風情があって素敵だった。ミュージカルらしく踊りながら歌ってたのしかった。ラストのとある曲も、演奏してもらって歌うとたいへん美しく歌いながら惚れ惚れ。稽古のあとはこないだも行った中華屋でみんなで飲み。あみ太さんから埼玉愛犬家殺人事件の香ばしい話を聞いて興奮する。23時半くらいまで楽しく飲んで帰路。飯田さんと千絵さんはこのままゴールデン街に繰り出して朝まで飲むらしいけどわたしはそこまでの元気はないので大人しく帰った。

 

7.30火

朝から洗濯して干して、今日は病院デー。いつもの血液検査&尿検査に加え、何故か胸のレントゲンを撮らされた。なんでやろ? 謎。いつもの如く、1時間半ほど待って診察はほんの1分。しかもそれを持病の線維筋痛症科と精神科(睡眠薬もらうため)の両方の診察に入らないとあかんのでなんやかんや病院に4時間近くいた。高級お注射も打って終了。処方は睡眠薬が一種類増えた。これからは3種飲んで寝ることになり、薬チュウぶりに拍車がかかっている。が、最近睡眠薬が効かず寝るのに失敗する日が増えていたのでやむなし。病院から帰って、夕方からはパソコンとにらめっこ。ミュージカルの上演情報を各媒体様に売り込むという業務。資料を作ってただメール送信するだけの業務なのだけど、これがなかなか緊張するし色んな意味で骨の折れる作業。なんとか送信して夜はセリフのおさらい。

 

7.31水

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。労働後、夕方から東十条でミュージカルの稽古。アコーディオンの西井さんが胃痙攣で倒れてしまったのと、千絵さんは休みだったので今日は飯田さん、久保井さん、あみ太さん、わたしの4人で稽古。わたしはお芝居はじめてまだ4年とかの初心者だけど、久保井さんはこの道30年以上の超ベテラン俳優さんなので、セリフのやり取りがとても滑らかで、やりやすくて目から鱗が落ちる思い。さすが、プロ~って感じ。わたしは動きをつけながらセリフをしゃべるのに慣れていないので、動くとセリフが飛んでしまってあららって感じ。まあ練習あるのみ。稽古終わり、久保井さんからとある台本をいただく。このミュージカルのあとの某お仕事。憧れの劇団の台本を受け取って興奮して手が震える心地。まだ先やけど今から超たのしみ。今日は稽古後の飲みはなしでまっすぐ帰宅。

 

8.1木

ひさしぶりに労働も稽古もない日。そしてこんな日はもうたぶんミュージカル本番終わるまでないのでたいへん貴重。午前中から映画館、日比谷のTOHOシネマズシャンテで白石和彌監督の映画『凪待ち』を鑑賞。映画の日だからか平日の午前中なのに結構お客さん入っていた。白石和彌監督の新作はだいたい映画館で見ているくらいには白石ファンなわたし。今作は香取慎吾主演やから見なくてもいいかな~と思ってたけど、結果、見に行って本当によかった! 香取慎吾見なおした! ダメ男っぷりがめちゃくちゃはまっていて、渋みもえぐみもあってよかった。そして香取慎吾以外の俳優陣も本当に素晴らしかった。リリーフランキーはもちろんのこと、宮崎吐夢さんがめちゃくちゃ悲しくてよかったし、黒田大輔さんもよかった。毎度、白石映画はキャスティングが隅々まで素晴らしい。味わい深い中年俳優が勢ぞろいで眼福だった。映画のあとは、喫茶店トロール。日比谷の名店、珈琲館紅鹿舎。

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ここはピザトースト発祥のお店。普段ピザトーストは特に好きなわけではないけど、ここのは特別。とろけるチーズがてんこ盛りにとろけていてボリュームたっぷりで満腹。カウンター席だったけどここが机と椅子の高さの比率が黄金比で絶妙にちょうどよく、居心地抜群だった。昨日久保井さんにいただいた台本を読む。言葉の美しさに惚れ惚れ。夕方帰って、夜はミュージカルの復習をした。

 

8.2金

4時起きで朝から普通に労働。午前中、ゴキブリ騒動。場所柄、季節柄、もうゴキブリは絶対いるのでどうしようもないといえばどうしようもないのだけど、商売柄やっぱりアウトではあるので悩ましい感じ。でも一撃で殺せたので気持ちよかった。午後からタッグを組んだ相方が、わたしが唯一苦手な同僚で、苛々が積もり積もってストレス満開でそのおかげで頭痛がはじまって本当に地獄だった。生理的に苦手な人って、嫌いな人って、いるじゃないですか! もうそうなるとどうしようもない、一挙手一投足全部腹立ってしまって、苛々がとまらない。耐えたわ~わたし。しかし暑い。暑すぎる。7月は冷房我慢してたけど、8月入ってから家にいる間ずっと全開でつけてしまっている。すると冷房で体冷えたのか、夜、唐突に味噌汁が飲みたくなり、ひとりで煮干しから出汁を取って味噌汁を作った。しかし冷蔵庫になんにもなかったので具なし。具なしやけどせっかく出汁をとった煮干しちゃんを捨てるの勿体なかったのでそのまま具として浮かべて飲んだ。テレビで「今日、刑務所を出ます」という番組をやっていて、万引き常習犯、シャブ中、詐欺師の刑務所から出たその後をやっていたのだけど、どれも地獄だった。特にシャブ中の女が本当に腐りきっていて、名古屋まで突然スタッフ呼びつけてラブホで会おうとか言いだしたり、金せびったり、かと思えば突然切れて暴れ出したり、シャブ中ってこえええ~と思った。賛否あると思うけど3件とも全く明るい未来はなく解決してないまんまを放送してて無理やりいい話にしてないのが良番組だと思った。

 

8.3土

昨晩遅くに味噌汁をがぶがぶ飲んだからか、身体全体がなんかむくんでいるような気がする。さすがに塩分取りすぎですかね? そもそもわたしはもとから塩分過多の傾向があり、しょっぱいもの好きで味付けは全体的に濃いめを好み、たとえば漬物ひとパックまるごと一気に食べたりとか余裕。味付け豆もやし(おいしいよね)とかも一気にひとパックあけてしまう。たぶんそれは本来ごはんのお供である彼らを、米なしでぱくぱくいってしまうからなんやろうけど、お米が好きじゃないので仕方なし。しかし味噌汁を小鍋に並々を一気に飲むのはさすがにやりすぎやったなあと反省した。夕方から今日もミュージカルの稽古。今日は衣装合わせをした。わたしは手持ちの某ワンピースに決まったのだけど、ずっと押し入れにいれてたのでくっさくなっていて恥ずかしかった。衣装合わせのあとは今日は長ぜりふの稽古。今回わたしは長ぜりふが超ある。わたしなりに演技プランがあったのだけど、演出家飯田さんの思ってたのと全然違うかったので丸つぶれに。ガーン。そしてせっかく覚えていた長ぜりふを書き直す(それもわたしが自分で書き直す?)みたいな展開になり、ちょっと先行き不穏な展開に。うそやーん。

 

8.4日

4時起きで朝から普通に労働。今日は事件が同時多発的に勃発し、色々たいへんな日だった。ひとつはパフェのアイスがこの暑さでお客さんの手元に届く前に溶け出してしまっていて、お客さんが食べ始めるや否や洋服にぼとりと落ち、洋服のクリーニング代を出すやなんやとちょっとした騒動に。で、その対応に追われていたところ、別のテーブルで同僚ウエイトレスがアイスカフェオレをお客さんに結構派手にぶっかけてしまって、こちらは結構たいへんな事件になってしまって、なんかもう今日はそうゆう日やねって感じで、てんやわんやだった。労働終わって夜は飯田さんとミーティング。ふたりで地元の飲み屋で飲みながら腹を割って色々話した。きつい話もあったけど、このタイミングで話せてよかった。

7.22~29日記

7.22月

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。上がって中央線で西荻へ。今日は文筆家のMさんとデート。駅でばったりS川さんに会った。S川さんとは色んな場所でばったり率がたいへん高い。Mさんと待ち合わせのそれいゆへ。西荻の喫茶店といえばそれいゆ! わたしもMさんも大好きなお店。色々絶妙にちょうどよく可愛く、ちょうどよく雑然としていて、ちょうどよく過ごしやすい。いつも生花が飾ってあっていい。アイスカフェオレを飲みながら、Mさんとデートは2月ぶり?くらいでお互いこの5カ月間の積もる話をしあった。わたしはあんまりガールズトークをする女友達っていないけど、Mさんは唯一そういう話で盛り上がれる女の子かもしれない。お互いのここ最近の女子的なお話もした。煙草を燻らしながらおしゃべりするMさんは紛れもなくいい女で、Mさんは文章がいつも瑞々しい魂の爆発って感じなんだけど、そのキラキラした感受性の塊、瑞々しい魂はおしゃべりしていても随所に感じられて、胸がきゅんきゅんした。2時間くらい話して、もう一軒いきましょってなって、西荻の北口側のどんぐり舎って喫茶店へ。ここははじめて来たけど、ウッディなつくりで変な流木とか針金の置物とかがぶら下がっててなかなか趣ある喫茶店だった。森小屋っぽい感じ。コーヒーは自家焙煎らしく、しっかり苦くておいしかった。ここでも2時間くらい話し、21時半頃に帰路。お酒なしで喫茶店デート出来る友達って貴重だなあとしみじみ感じながら帰った。

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7.23火

わたしのアパートの部屋は陽あたりが悪いので湿気がたまりやすく、ここのところの梅雨のジメジメのせいか気づいたら色んなところにカビが生えていて、お気に入りのカバンをふと見ると、ふさふさと薄緑色のカビが生い茂っていて、ギャーっとなり、意を決して手洗いすることに。流しでスポンジに洗濯洗剤をつけて、ゴム手袋をしっかりハメてごしごしやる。ごしごしすると泡に包まれてとりあえず薄緑色はとれたけど、生地の奥にまだカビの元は潜んでるかもしれへんし心配。でもあんまり強くごしごしすると痛みそうやし。適度にごしごししたあと流して絞って、でも生地が固いのであんまりしぼれず、水ぼっとぼとのままお風呂場に干す。お風呂場自体が湿気のたまり場な気がするのでこんな干し方やったらまたカビ菌が元気になってきそうで怖い。ほんまは天日干ししたいけど、今日もお天気は雨模様。仕方がない。お昼は家でセリフ覚えをやって、夕方からAさんにお誘いいただき、日本推理作家協会のパーティへお邪魔した。飯田橋のホテルメトロポリタンエドモンドの大きな会場で立食パーティ。K極N彦さんやO沢A昌さんやM尾S介さんなんかが普通に至近距離にいてらしてミーハー心くすぐられた。しかし集まっておられる方々は全員作家さんか編集者さんなので、なんでわたしなんかがこんなところにおるんやろうと終始、疎外感幸子な気持ちでいっぱいだった。役目としてはAさんのアクセサリーなんやろうけど、その役目もあまり果たせず。パーティ自体の本編は1時間半ほどで終わった。普段は覗けないところへ潜入出来て、社会見学みたいで楽しかったけど、パーティ仕立てでわたし慣れないヒールを履いていたので足が疲れた。毎日ヒールで過ごしてはる女子ってすごいな~と思った。

 

7.24水

朝から洗濯して干して、まだ乾いてない洗ったカバンもお外に干して、台本を持って電車に乗り、千駄木ミスドへ。朝なので2階席貸し切り状態で、堂々とセリフを唱えながらひとりで優雅に過ごす。カフェオレを3杯おかわりした。ミスドのおかわり自由のカフェオレはおいしいのでついつい飲みすぎてしまうけど、3杯が限界やね。3杯目で胸焼けがはじまる。3時間くらいミスドで過ごして帰宅。帰ってアマゾンプライム黒沢清監督の映画『散歩する侵略者』を鑑賞。そうそう、これが清やんね! となる素晴らしい映画だった。よく言われてることかもしれへんけど、『クリーピー』や『贖罪』でもそうやったけど、清映画は家の景色がとにかくいつも不穏。薄暗くて陰気で、よくないことが起こる気しかしない。あと音楽の使い方がすごくかっこいい。しかしこれはジャンル的にはホラー?なのか? ファンタジー? なのかな? 奇妙やけど綺麗な映画やった。あとは家でだらだらして過ごした。

 

7.25木

4時起きで朝から普通に労働。昨夜も寝るのに失敗し、睡眠薬が効かなくて結局一睡も出来ずに朝を迎えたので、一日だるいままで労働。急に暑くなって、夜も暑いから寝付けないのもあるのかな。しかし暑い。職場の3階フロアのエアコンの効きが悪くて、19度のハイパーモードでフル稼働しても気温が下がらず、お客さんもウチワでぱたぱたやってはったりして申し訳ないし、働いてるわたしらも暑いしで結構地味に地獄。ちなみに厨房の中は余裕で30度超えなので本当に灼熱で、汗水垂らして働いた。その他特筆すべきことはなし。帰って、さすがに暑いのでついに家のエアコンを解禁してしまった。

 

7.26金

4時起きで朝から普通に労働。もう世間は夏休みなのか、朝から切れ目なくずっと忙しく、よく働いた。上がって夕方から東十条。今日はミュージカルの稽古初日。稽古場につくと、飯田さんと私服がかぶっていた。わたしひさしぶりにオーバーオールを出したのに、飯田さんもおなじくオーバーオールを着ていて、なんやねんどこの仲良しさんやねん! と言い合う。役者4人+悪魔役のあみ太さんで読み合わせをやって、その後台本を持ちつつ立ち稽古もやった。家で台本を読んでるだけやと色々不安しかない感じやったけど、いざみんなで合わせてみると場面が立体的になっておもしろく、なによりやっていて楽しくて、ちょっと不安がのいた。とはいえ、結構セリフ覚えてるつもりやったけどいざやってみると全然セリフ出てこなくて落ち込んだ。いや~しかし、4年前のミュージカル『二十四の瞳ちゃん』のときも奇跡のメンツ集合やったけど、今回も今回でなかなかいいメンバーが集まってるのではないでしょうか! みなさんそれぞれのフィールドでひっぱりだこにご活躍の方々のスケジュールが合っただけで結構奇跡的かもしれません。このメンバーでしかできない劇やと思います。9時頃に終わって、初日ということもあるので終わってみんなで飲みに行った。普通の町の中華屋さんやったのやけど、客層も店員さんも、ああこっちの人たちね、って感じのムード満開で楽しかった。新宿渋谷とは違うし、中央線沿線とも全然違う、我らが足立区ともちょっと違う、北区独特のムード。これから毎日のように通うのでちょっとわくわく。11時半くらいまで飲んでみんなで帰路。疲れたけどたのしく充実した一日だった。

 

7.27土

ゆっくり起きて、パソコン仕事をちょっとして、台風くるといってたのに全然いい天気ではて?という感じ。ポストを開けるとこくほから医療費限度額の申請が一ランク引きあがりましたよ報告が届いて青ざめる。やっぱりこれも確定申告をミスった余波なのだけど、申告しなおしたけど受理されてお役所にそれが通達されるまで3カ月かかるとかゆうてたし、それまでは泣き寝入るしかない予感。そして年金も免除から外れましたよ報告のはがきが来ていた。なんか悲しいお知らせしかポストに入ってない。たまには楽しい手紙とか入ってたらええのにな~。ポストに入ってるものなんて、だいたいが電気代やらガス代の請求書か、こういう国保や年金のお知らせくらいやから、わたしはポストをたまにしか開けない。すると気づいたら期限が迫っていたりしてびびる。まあポストは一応ちゃんと毎日開けましょう。夜は今日もミュージカルの稽古で東十条へ。乗り換えの駅で飯田さんにばったり会い、一緒に稽古場へ。今日は音楽班の西井さんが来てくれたので、歌をメインに稽古した。アコーディオンが入ると、ピアノ一本で歌ってた曲が急に色鮮やかになってテンションが上がった。ここにギターやトランペットが入ったらもっと素敵になる予感。生演奏つきのミュージカル、音楽的にも見どころ満載ですのでぜひ8月16~18日は六本木新世界へ! ご予約は→ https://watashinoseijanai.jimdofree.com

7.28日

昨夜は稽古帰りでなんか身体が興奮してるのか全然眠れず、眠れないまま4時起きで労働へ。なんか最近寝るん失敗してばっかりでつらい。やっぱり暑いせいかな。今日は職場で、ひとりでパフェを4つも平らげたお客様がいてびびる。うちのパフェは1個でも相当大きくて生クリーム爆弾って感じで残す人多いのに、それをひとりで4個も! 同僚のNちゃんが「ハイヌーンだ!」と言い出し、なにやら世にも奇妙な物語の中で似たようなお話があるそうな。ある夏の暑い昼下がり、エアコンが故障している中華屋で、平凡なサラリーマンがメニューを一個ずつ片っ端から全部食べていくという変なお話らしく、確かに今我が職場、3階フロアはエアコンが故障していて暑くて、特に太ってるわけでもないしゅっとしたお兄さんがひとりで来店しパフェメニューを一個ずつ片っ端から食べ進めていっていたので、似ている!でもどうせなら10個くらい食べてほしかった気もするけど、まあ現実ってこんなもんやんね。忙しく働いているさなか、つかの間バックで盛り上がった。夕方上がって、今日は稽古がないので夜は家で日記を書いたりした。